『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のカスタマーレビューに、同じテーマでもっと分かり易い映画として挙げられていたので、興味を持ちました。
北野監督作品は基本的に普通なんだけどね
どうなんだろうね…。ショッキングなシーンが多い割に、ぐさっと心に来るものがないというか、作品を通して何を伝えたいかがいまいちピンと来ない。そのために、彼の作品ってだけで私の中で興味が薄れちゃうんだよね。
ところで『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のテーマってなんなんだろう…。ながら見だったからよくわかんないかも。
欲望が人を狂わせるとか、欲望のためなら節度がないとか、そんなこと?
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』。私には難しすぎる映画だった。
でも、ポール・ダノのこっちくんな演説のために、もう一度見たい気もする。あれはおもしろかった…。おもしろがるところではないのだろうが、おもしろかったw
そういえばポール・ダノは『キング 罪の王』にも出演していましたね。そっちでも教会関連の青年役だった。外見的な印象が宗教関連のキャラにはまるのかな。
話題:観たい映画 気になる映画
2009-6-16 23:27
ベン・アフレックが盛り込みたかったであろうヒューマンドラマの点では、物足りなさがあった作品。
クリント・イーストウッドという俳優出身の巨匠という前例があると、どうしても見比べてしまうから、その要因もあるかな。イーストウッドほどの監督は、普通でだってそうそういないって、わかっててもやっぱり、比べてしまうのよ。
それを抜きにしてもそこそこだけどね。今までアマチュアで活躍してきた人が、初めてプロとして映画を作った(それにしては資金が潤沢だけれども)と考えても、普通かな?って感じ。真新しさに欠けるんだよね。ありきたりと言うか無難と言うか。全体的に、予算や出演陣の割にチープだね。
セリフには「おっ」とさせられる部分が多かったけど、これも小説原作となれば頷ける。原作に興味をそそらせるという点では成功してる。
「警視庁は犯罪率の増加について、失業率の上昇とこの夏の異常気象が原因とみています」
なんという『フォーリングダウン』w
主演のケイシー・アフレック、作中でも「若く見える」と評される通り、かなり童顔です。てっきりベン・アフレックの息子なのかと。弟には見えないわー。
allcinema onlineを見ると“極端なベジタリアン”とあるので、そのせいでしょうか?31には見えません。勝手な印象だけど深酒もしなそう。イケメン。
ラストで恋人のアンジー(ミシェル・モナハン)と対立してしまうパトリック(ケイシー・アフレック)ですが…。
私はどちらかと言えば、パトリックに賛成。私も通報すると思う。
パトリックの言う通り、確かに手っ取り早いけど、違法な方法で家庭環境を整えようなんて、良くないと思う。彼女のような子供を見れば、そうしたい衝動に駆られる気持ちもわかる。それでも正当な行為とは言えない。
かと言って彼らを責める気もないけど…。気持ちはわかるのよ。だけど…。
「これで良かったのよ。あの男は子供を殺した。生きる資格はない」
「これで良かった?」
「ええ、ああするしかなかった」
「人殺しは罪だ」
「誰を殺したかによる」
「罪は罪だ」
ヒトラーも「悪を根絶やしにすることが我々の使命だ」と言ってた。
でも正義を装っても、罪は罪だ。
社会が動いていくためにそういうことも必要だって、わかってはいるけど、罪は罪なのよ。
それはどうあがいても、否定できない。
友達や家族や弱者のために人を殴る。または殺す。または詰る。
それを美化しようとする人もいるけれど、私はしたくない。自分が何をしているのか、わかって受け止めたい。
誰かがやらなきゃいけないなら私はやるけれど、その時に、正義のためなんて誤魔化したくないんだよ、絶対に。絶対に誤魔化したくない。そんな生き方は嫌。
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2009-6-16 15:49
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