スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

能楽への招待 梅若猶彦



たぶんこの先、お能とおつき合いしていくとしたら折に触れて読んでいくだろうなという本。

実は二次創作で能楽師を主人公にしたパロディものを書こうと思いついて能に関する本やなんかを読んでいたのだけど、そういう意味で一流の演者が書いたこの本というのは、非常に想像力を掻き立てられた。が、同時に私には隠喩を汲み取る素養がないことも痛感。もっと勉強してからまたじっくり読みたい。

決して、難解な言葉だとか言い回しだとかを利用しているわけではないのに、なんとも把握しにくい部分がある。しかしそれが素人目から見たあのお能のとらえどころのなさを感じるようで、味があるし、とても真摯な強い文章だから気持ちがいい。
ただ能をまったく知らない人に、どれかお能入門書を教えて!と言われたらこの本は勧めない。ちょっと難しいかなぁという印象。三冊目とか、あとは実際に習う方にはうってつけな気がする。

常々、武道とお能は似ているというか、お能を観ると強そうだと思っていたのだけど、あぁそれはこんな共通点があったのねと納得できたり、得ることが多く、また今後も多くを得られそう。

和歌といい武芸といい茶道といいお能といい、日本の芸事は聖別・非日常となにか深いつながりが残っているようで面白い!!
前の記事へ 次の記事へ