神谷さんは、私のこの微妙な恋心に気づいているのだろうか
一緒にいる時は楽しい
でも帰り道は現実に引き戻されて、凄く空虚な気分
神谷さんは気の強い美人がタイプなんだって
ネガティブぶすの私は正反対だ
笑っちゃう
会うたびに、気持ちを伝えてもう会わないようにしようって思うのにいつも言葉が出てこない。
わかれ際、また私が悲しい顔したから神谷さんは笑ってた
困らせたくない
相手の負担になったらセフレである意味が無いんだから
今日、してる最中に「セックス好き?気持ち良い?」って聞かれて答えられなかった
本当は「あなただから好きなの」って言いたかったけど、やっぱり臆病者の私は言えなかった
こうやって全部飲み込む
やらないで後悔するよりやって後悔しろ、なんてドラマてかマンガとかで言うけれど臆病者の私には1ミリだって前に進むことができないのだ
最近はね、このまま一生一人でいる覚悟も出来てきた
大切な人がいないのは、世間一般からみたら異端だし寂しい人生かもしれないけれど、その大切な人を失う恐怖が付きまとわないのは幸せなことだと思っておく
大丈夫、きっと笑える