「おかえり。」
山口へ遠征していた弟が13時ごろ帰宅しました。1カ月ぶりの再会です。
日々の訓練のせいか日焼けして少し痩せたようです。顔周りがすっきりしたような。
お祝い(といって言いのでしょうか)にドーナツをプレゼント。自分が食べたかったというのもありますが。
どうやら向こうでは精進料理に近いものしか食べられなかったようなので。
ゴールデンウィーク終わるぐらいまではこっちにいるみたいです。ふふふ(何
積もる話もありますが元気で何より。声が枯れているせいで誰おま状態笑えます←
ということで、今日からゴールデンなウィークですね。
ほとんどバイトです残りは就職活動です。
あっちのバイトは意外にこの期間混雑はしないのでいつも通りかなと思いますが。
しかし今年は新エリア開設とお化け屋敷も設置しているのでどうなることやら。
5月の9日に東京に行く事になりました。もちろん就職活動で。
クループディスカッション(一次選考)の段階で本社に行かなければならないという。
例によって夜行バスで行きます。約1時間のために往復14時間以上のバスの旅(笑)
初めての東京です。わくわくどきどき。ちゃんと帰ってこれるかしら。
せっかくなので泊りがけで観光もして帰りたいけどお金…。
東京タワーとスカイツリーぐらいは見て帰る予定(は未定)。
悲鳴伝読了しました。
追記にて感想といいますかぼやき。当然ネタバレ含みます。
まずは悲鳴伝がシリーズ物になると勘違いしていた自分が馬鹿。
巨編=シリーズではないですよね。ははは。
一冊で完結する空々空(そらからくう)の物語でした。
一言で例えるならばあれだけの分厚さがある本にも関わらずいまいち読み応えが無い(あれ
総数500ページ以上、原稿用紙にすると1000枚以上にもなるのに。
理由は、まぁ主人公がろくでなし、人でなしという点。
私は本を読む時、登場人物の心情に感情移入して読み進める方なのですが、今作の主人公はおよそ感情、心というものが感じられなかった(描写がなかった)ので、話に入り込みづらかった、違和感に似たようなものを覚えました。
戯言のいーちゃんと似たような、存在しているだけで周りにいる人全てに迷惑をかけるような主人公でした。しかしいーちゃんとは決定的に違うのが感情の部分。いーちゃんは(というか西尾さんの物語の主人公は)第3者と関わる事によって心が揺さぶられ変わりました。良かれ悪かれ。
空々ちゃんはその部分がない。怪人を踏み潰して倒した時も、狼ちゃんが消し炭になって死んだのを見ても、『火達磨』を蹴り落として殺した時も、『恋愛相談』を破壊丸で真っ二つに殺した時も、『蒟蒻』をビルの屋上から見捨てた時も、そして『寸刻み』の首を絞めて殺した時だって。心情は変わらなかった。何があっても心が揺さぶられない点こそがヒーローとして成り得ると『茶飲み話』は言いますが。些か気味が悪いと思います。人間らしさがない。更に性質が悪いのは、例えば人(親しい間柄)が亡くなった時は普通の(その人と縁がある)人は悲しむから自分もそういった演技をしなくちゃ駄目だ、そういった感情を露見するべきだと分かっている事。こんな人間が地球対人類の戦いで人類側の英雄として活躍するのだから気持ち悪い。
今さらですが世界観について少し。
2012年10月25日の7時32分31秒から23秒間に『大いなる悲鳴』という謎の災害が起きました。
地球上でその悲鳴を聞かなかった人はいないとされ、総人口70億人の内、おそよ23億人が亡くなった。
その災害が起きた半年後、2013年5月27日からの1か月間を、政府のバックアップの下、地球撲滅軍という組織に英雄としてスカウトされる空々空(13歳)が奔走(?)する話。
地球撲滅軍は『大いなる悲鳴』を地球からの攻撃と捉え、『地球陣』という怪人から人類を救おうとしているのですが。人類を救うために人類を殺すという発想なので狂ってます。
怪人は擬態して人間に成り済ましているとありますが、特徴というものも明確にされておらず特別なゴーグルで判断された者。全ての事象を受け入れてしまう空々ちゃんが一応の視点なのでこれは信用できたものではありません。結局のところ、本当に怪人がいるのか、地球対人類の図式が成り立っているのかわからず仕舞いに終わりましたし。まぁ、おおよそこうじゃねーのっていう感覚です。怖い。
シリーズ物だと勘違いしていたので、メインキャラになるだろうとおもわれる人物が次々に殺されていくので正直焦りました。違ったのでまぁ、あれですけど。
西尾さんの得意技、萌えキャラ殺しは今作でも滞りなく発動されました。えげつないよ西尾さん。
また不気味な名字を持つ人物が多く出ましたが私が気に入ったのは『火達磨』こと氷上法被(ひがみはっぴ)と、『犬歯』こと左在存(ひだりざいぞん)。前者は地球撲滅軍不明室(だったと思う←)に身体中の血液を入れ替えられ灼熱の血を持つ男。後者は同じく不明室に肉体改造を施された犬に擬態する9歳の女の子。性格は二人とも強気で野生児に近い感じです。こういった人物は割と好きです。男前なロリと精神的におかしいアンチヒーロー(ん?
うーん、こうぼやいているとやはりシリーズ化してほしいような気になります。
『大いなる悲鳴』は1年後に来ると『地球』に宣言された事ですし、いかにも続きます的な。
実際、空々ちゃんが倒した怪人は1人な訳ですし。
しかし王道のヒーロー物をラインに敷いておきながら、邪道に塗り固める点は西尾さんらしいですね。
個人的に惜しいと思った点は人物のビジュアルが何もなかった事。外見に対する描写が少なかった事ですね。個人の妄想(想像)で補える楽しみがありますが、欲を言うと絵が欲しかったです。
来月は漫画版人間試験の2巻と文庫版人間ノックが刊行されるという事でとても楽しみです。
2012-4-28 16:29