話題:バカだなぁとおもったとき
〜前記事からのつづき〜
どしゃ降りの雨の中、トヨタへ行った
お客さんが来ないとか言ってたけど、俺が着いた時には数組いて、建物の中の席につけなかったのよね
それで仕方なく傘をさし、大雨の中、外でトヨタマンと話すことに(^^;)
ドライブレコーダー(以下ドラレコ)は、本来は車を買ってくれたお客さんにプレゼントするための物で、でも車が思うように売れなくて余りそうだから、少し前に車を買った俺にあげようじゃないかという店長の計らいがあったようだった
ただ、事務処理の問題が若干残るようなことも言っていた
「大丈夫だとは思うんですけど…」とトヨタマンは言う
なんなんだコイツは、と思ったよね
電話では俺にタダでくれるという内容だったから、帰ろうと思っていたところわざわざ高速を使って店に来たのに、着いたら少し違う話をするってどうなの?なんて思った
でもドラレコはその日1日限りのプレゼントなので、閉店間際になれば、その時間以降お客さんは来ないから、問題なくOKが出る感じのことを言っていた
だからその時間まで居ろってこと
営業時間は19時までなんだけど、でもその時間まで居たらダーウィンが来たが見られない
日曜日、唯一楽しみにしてる番組なんだよ
それがドラレコごときで見られなくなるのは惜しかったので、要らないから帰ると言うためトヨタマンの方を振り向いた時に、1台の車が俺に微笑みかけたのよ
光の加減でライトの部分がウインクしたように見えたんだよ
それは、前回来た時に少し気になった車で、こういうのを所有できたら楽しいだろうなと思ったのだな
多分、その車がテレパシーを使って俺を呼んだのだ
直感的に相思相愛ってやつだと思った
そこでトヨタマンに、じゃあさ、あの銀色の車もらうから、あれにドラレコつけてくれませんか?と言っちゃった
するとトヨタマン、「エッ!?」と驚き、「いやそんないいですよ買わなくたって。もう少し待っててもらえればお渡しできると思うんで」と答えたのだが、店長呼んできて!と強く言うと、大急ぎで店の中に入り、店長を連れて戻ってきた
「神田さん、今買わなくていいですから。もうあと少し待っててもらえれば、だっだだ大丈夫です」って店長も言ってたね
でもうるせえなと思った
ドラレコなんてどうでもよくて、そこの銀色の車が欲しくなったのだ
その車を所有できれば、辛いことも我慢できそうな気がした
牛肉を食ってもバッティングセンターに行っても、楽しくなかった訳ではないんだけど、日頃のストレスを発散できたとは言えなかったのだな
もうずっと前から、多分結婚した頃からだと思うのだが、あんまり楽しくないんだよね
それでも努力して楽しく過ごそうと思ってきた
でもさ、糞爺の世話が発生してからは特に、自分を犠牲にすることが普通になってしまい、ついでに言うと、稼いでも稼いでも、妹やあとからやって来たオヤジのために使うことがこれまた普通になってしまって、自分のためにお金を使う環境を整えられてないんだよね
簡単には言えば、この時俺は爆発したのだ
マイホームを買うための貯金を崩してでも、俺を呼ぶあの銀色の車を手に入れなければ!と思った
通勤車として確保したいスティングレーを、たまにオヤジが使いたいと言う日がある
ダメだ、と強く言うのは簡単だけど、それだとオヤジの病が悪くなるかなと思って鍵を渡す
でも俺は電車通勤になってしまい、その日雨だと悲しくなる
オヤジさえ居なければ…と何度も思ったよ
俺を除いた家族を養えないのであれば、大人しくしていやがれ!と言いたい気持ちを堪えてる
銀色の車の値段を聞いた時、バカだなと思った
だけど出せない額ではなかったので、すぐに立ち直ってしまった
つづく