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好奇心に勝てなくて・2(※)

続きです。裏ですので閲覧にはご注意下さい!






フレンはユーリの腕を取って立たせると、自分のほうを向かせ、その顔を両手で包みこんで軽く上向かせた。
少し怯えるような、夜空の色をした瞳がじっと見つめてくる。
今、彼の瞳に映るものは自分の姿だけなのだと思うと、目眩がするほどの優越感と同時にとてつもない興奮を覚え、気が付けば夢中でユーリの唇を貪っていた。

「んっ、んむ…ぅ、ふぁっ…」

鼻に抜けるユーリの声が可愛くて仕方ない。
もっと聞きたい。
もっと――

「っ、ユーリ、舌、出して」

「え…、んんっ、ん!」

健気に差し出された舌を自らの舌と絡ませ、時には吸い、ユーリの口を犯す。
部屋には二人の息遣いと、互いの舌が交わって奏でる水っぽい音だけが響いて、それがまたさらに興奮を掻き立てる。


「ふぁ、…っ、おまえっ、キス、うますぎっ……」

「…そう?」

「あ、もっ…、つら…!」

ユーリの脚はがくがくと震えて、立っているのもやっとの様子だった。フレンの肩に指を食い込ませ、腰を支えられてなんとか堪えている。

フレンはユーリの身体を机に押し倒し、再び唇を重ねた。書類やペンケース等が騒がしい音を立てて落ちたが、気にする余裕はなかった。
そもそも手荒にしたいわけではなかったが、抑えが効かない。

うっとりしたように瞳を閉じてキスを受け入れるユーリの表情の艶っぽさに、目を閉じることもできなかった。


「そんなに気持ちいい?僕と、キスするの」

「ん…っ、すげー、気持ちいい…」

「ユーリはキス、したことあるのか?」

「…え」


先程までとは違う、少し低い声で問われて、ユーリの表情が困惑したものになる。

「…あるんだね」

「あ、えーと、一応…」

「…ふうん」

「や、でもこんな気持ち良くなかったし、1年の時に一回しただけでっ」

「なんでそんな必死で言い訳してるのかな」

「そっちこそ何怒ってんだよ…!」


ここまで来ると、フレンは既にユーリの自分に対する気持ちを確信していた。
おそらく、自分と同じ気持ちでいてくれている筈だ。いくら子供の頃からずっと近くにいた幼なじみで親友とはいえ、同じ男にこんな事をされて大人しくしているような性格ではないのだ。
だが、他の誰かとキスの経験があるとは知らなかった。面白い話ではない。
少し、虐めてみたくなった。


「彼女がいたなんて、知らなかったな」

「彼女ってか…、告られてちっと付き合ったけど、すぐフラれて」

「フラれた?君が振ったんじゃなくて?」

覆い被さったまま耳元で問い続けると、ユーリの身体が僅かに震える。

「んっ…!」

「どうなんだ」

「息っ…、息、かかるっ…!っ、オレが、フラれたんだよっ!つまんねー、とか言われてっ、最後にキスだけしろって言うから仕方なく…」

「……」

「だから全然、気持ちいいとかなかったんだよ!!」

「でも僕とするのは気持ちいいのか?なんで?」

耳たぶを口に含んでやわやわと噛むと、またしても可愛らしい悲鳴が上がる。

「―――っ、知るかよ!!」

ユーリの反応は、いちいちフレンの嗜虐心を刺激した。
僕ってSだったのか、などと思ったが、そう思うと余計に止まらなかった。


「ファーストキスはユーリに先を越されちゃったみたいだな」

「え、おまえ、まさか」

「ユーリが初めてだったんだけど」

「な…………!」

「セックスはしたことあるの?」

「なっ、何っ!?」

ユーリの顔はこれ以上ないほどに真っ赤だ。これはもう、確実だろう。

「ないんだ?」

「う、うるせーな!!」

「良かった。僕もだから」

「は…?」

笑顔でそんなことを告白するフレンの考えていることが分からず困惑するユーリだったが、次の瞬間いきなり下着ごとズボンを脱がされ、思わず見上げたフレンの表情に息を呑んだ。

欲情しきった、雄の顔。
余裕があるような、でもどこか切な気な瞳。
目を逸らすことができなくて、心臓が早鐘を打つ。

「キスは負けてしまったけど…」

「っひ!?」

いつの間にか奥の萎まりに這わされたフレンの指の感触に、相変わらず耳元で囁かれる低く甘い声に、そのつどユーリは敏感に反応した。
その様子はますますフレンの興奮を煽っていく。

「こっちは僕が、先にさせてもらおうかな」


ユーリの瞳が、大きく見開かれる。
その表情に、不安だけではなく期待も混じっているのを、フレンははっきりと感じた。




「あ、っあ、んぅ、んんーッ!!」


机の上に仰向けになったまま脚を大きく広げられ、ユーリは必死で羞恥と快楽に堪えていた。
自分の股に埋もれた金色の髪が、上下に動く。その度に聞こえる澱んだような水音と、短い息遣いがまた恥ずかしくて思わず身をよじるが、その腰はフレンの腕でしっかり抑えられて逃れる事もできない。

時折「それ」を口から抜いては、裏側の敏感なところや先端を舌先で刺激する動きに、ユーリは限界寸前だった。

「ア、もっ…、出るっ!ぅあ、っあ!!」

「ユーリ…、気持ち、いい?」

「っは、あぁっ!き、もち、イっ…ん!!」

フレンは身体をユーリの上に乗り上げ、右手でユーリ自身を激しく扱きながら唇をユーリの胸に寄せ、固くなった乳首を口に含んで舌先で押し潰すようにすると、ひときわ高い嬌声が上がった。


「ユーリ…イきそう…?」

「あっ、んあぁ!!も、ムリっ…いっ、く……!!」


手の中の熱が一瞬膨らむのを感じて、フレンはユーリの唇を自分のそれで塞いだ。

「んぅっ!んむッ、んん―――――っっ!!」


ユーリの腰が大きく跳ね、喉が反らされる。
フレンは唇を離すと、自分の手の中で脈を打つ感触と、白濁がユーリの腹を汚すさまに感じ入っていた。


「は…っ、ユーリ、すごい、いやらしいな…」

「はぁっ、っは、うっせえ…っ!」

後ろでまとめていた長い髪はすっかり乱れ、じっとりと汗ばんだ白い肌に張り付いてなんともなまめかしい。
涙目で苦しげに呼吸する姿は本当に妖艶で、フレンはこの美しい人を今から自分のものに出来る喜びに打ち震えていた。






ーーーーー
続きます
▼追記

好奇心に勝てなくて(※)

フレユリ・現代学パロ。初めて見た「漫画」に興味津々な二人がえろえろするお話です。微裏ですので閲覧にはご注意を!







フレンは落ち着かなかった。視界の端に映る、幼なじみの姿が、いつもと違って見える。
いや、彼の姿は何も変わらない。彼を見る、自分の中の「何か」が変わってしまったのだ。


彼も、あんなふうに乱れるんだろうか。

試して、みたい―

今朝からそんな事ばかり考えて、授業の内容など全く頭に入らない。

もしかしたら自分は、彼に対してずっとそんな欲望を持っていたのかもしれない。
まさかあんなもので気付かされるなんてなあ、と思うと少し情けない気もしたが、一度自覚したら止められなかった。
どうせ彼は、今日も自分を迎えに生徒会室に来てくれるだろう。
今のフレンにとっては授業の内容なんかよりも、どうやって彼にもその気になってもらうかを考える事のほうが重要だった。




「よーフレン、まだ仕事終わんねーのかあ?」

「ユーリ」

放課後の生徒会室で作業をしていたフレンのもとに、幼なじみのユーリがやって来た。
生徒会役員でもない彼が毎日やって来る事に嫌な顔をする者もいたが、今日はフレンの他には誰もいない。テスト前ということもあり、殆どの生徒はさっさと帰宅してしまっていた。部活動を行っている部もごく僅かだ。


「相変わらず真面目だなー生徒会長サマは」

「君こそ毎日ご苦労様だね。テスト勉強、しなくていいのかい?」

「今さらだろ。さっさと終わらせろよ、今日はおまえん家でDVD観るんだからさ」

「もう少し待っててくれよ。そこにある漫画、読んでていいから」

「漫画ぁ?んなもんあるのか?珍しいな」

「今日、持ち物検査があっただろ?その時の没収品」

「へえー…あ、これか。…ん?なんかあんまし見掛けない漫画だな……!?」

その「本」を手に取ってぱらぱらとめくっていたユーリの動きが止まってしまった。

フレンは本の中身を知っている。その上で、あえてユーリに尋ねてみた。

「どうしたんだい?」

「おま…、コレ、読んだか?」

「いや、僕は読んでないけど」

何食わぬ顔で仕事を続ける「フリ」をしながら、ユーリの様子を伺う。

耳まで真っ赤だ。だが視線は本に釘付けのままで、時折ごくん、と唾を飲み込む音まで聞こえる。

…これは、いけるかもしれない。

フレンは密かに心が躍るのを感じていた。
気持ち悪い、と一蹴されたらそれまでだと思っていたが、どうやらユーリも興味津々のようだ。

「ユーリ?」

「うおっ!?あ、な、何だよ?」

ガタン!と音がするほど派手に椅子から身体を跳ね上げて、しかしそれでもユーリの手にはしっかり本が握られていた。

「そんなに面白いの?」

「あ、いや、まあ…」

フレンは立ち上がると、何故か椅子の上に体育座りをして太股と身体で本を隠すようにしてしまったユーリに近付く。と、ユーリが慌ててそれを制した。

「おっ、おまえまだ仕事終わってねえんだろ?待っててやるから早くしろよ」

フレンはユーリに見えないように小さく笑うと、構わずにユーリの背後に立った。
ユーリの身体が一瞬びくりと震える。

「僕にも見せて?」

わざとらしくユーリの耳元へ顔を寄せて言うと、可哀相なほどに動揺している様子が伝わってくる。
さっと目を逸らした姿が、可愛らしくてたまらない。

「ち、近いって」

「僕、目が悪いからこれぐらいじゃないと見えないんだ」

「………」

「うわ、すごい漫画だね」

「…そう、だな」

彼の読んでいる漫画は、いわゆる「ボーイズラブ」と呼ばれるものだった。女子生徒からの没収品なのだが、内容ははっきり言って成人男性向けのエロ漫画に負けずとも劣らない。
フレンも詳しいわけではなかったが、興味本位で読んで驚いた。
性器はしっかり描いてあるし、セックスの描写も生々しい。嗜好の差はあるようだが、どうやら手元の本はかなりハードな内容らしかった。
そんなものを初めて読んだというのに、何故かフレンはあまり嫌悪感を抱かなかった。
それどころか、自分もユーリとこのような行為をしてみたい、と思ってしまったのだ。他の誰でもない、ユーリとしてみたい。そこで自分の性癖に初めて気が付いた。
自分もユーリも男だが、自分はユーリが好きで、ユーリを抱きたいのだ、と。


「っひゃあっっ!?」


ユーリが素っ頓狂な声を上げる。フレンが後ろから抱き締めたからだ。

「フ、フレンっっ!?何すんだよ!?」

「随分熱心に読んでるから。いたずらしても気付かないかな、と思って」

「いたずらって、あのなぁ」

「ユーリ、そういうのに興味あるんだ?」

「ば…違うって!初めて見たからさ、ちょっと驚いたってかさ」

すげーな、こんなんガッコに持って来るなんてさ、等と平静を装うユーリにさらに囁いてみる。

「興味、あるんだろう?」

「…なんでだよ」

「普通、男から見たら気持ち悪いとかなんじゃないか?女の子が出て来るんならともかく」

ユーリが軽く目を見開いて、背後のフレンに顔を向ける。

「おまえ、エロ本なんか読むのかよ」

フレンは生徒会長だ。謹厳実直、品行方正。そんな言葉がぴったりで、実際その通りだとユーリは思っていた。いわゆる性的なことには興味がないものと思っていたのだが。

「エロ本は読まないけど…」

怪しげな笑顔で自分を見つめるフレンにただならぬものを感じたのか、ユーリの身体に僅かに力が入る。


「その漫画、っていうか…、やってることに興味はあるかな」

「おまえっ…」

「ユーリもだよね?」

言うが早いかフレンはユーリの太股に手を伸ばし、軽く撫で摩りながら股間を握りこんだ。

「ンっ、ちょ、やめろよ!!」

「勃ってるね…。そんな漫画読んで興奮した?ユーリってそういうのが好きだったんだな」

「てめ…っ、あッ!?」

ふにふにと優しく揉みしだいていけば、すぐにユーリのそこは大きくなっていく。

「んっ、ふ…!!離せ、ってッ!」

なんとかどかそうとしてフレンの手首を掴むが、ぴくりともしない。腕力はフレンのほうがある。本は既に床に落ちてしまっていた。
首筋に口付けて舌を這わせば、ふぁ、と可愛らしい声が聞こえてユーリの身体から力が抜ける。
ズボンの前を寛げて下着の中に直接手を入れると、再びユーリの身体が跳ねて椅子が音を立てた。

「ん…、すご。もうぐっしょりなんだけど」

先端を指の腹で捏ねくり回しながら棹を軽く擦り上げると、ユーリは悲鳴のような声を上げた。

「ひァっ、あ、やあ…ッ、んんっっ!!」


予想以上のユーリの反応に、フレンは内心驚くとともに、この上ない歓喜を覚えていた。
拒絶されて当然だと思っていたのに、ユーリにその様子はない。それどころか、自分の手淫に確実に感じている。行為を止める理由は最早なかった。


「ユーリ…、本と同じこと、してみたい…?」

したいのは自分なのだが、フレンは敢えてユーリの耳元に囁いてみた。
ユーリはフレンから顔を背けて暫く黙り込んでいたが、やがて泣きそうな声でフレンに告げた。


「……して、みたい…。フレンと、なら」


その瞬間、フレンの中で何かが弾け飛んだ。






ーーーーーー  
続きます
▼追記
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