小栗旬が[信長協奏曲;2014年10月期]以来およそ2年半ぶりに主演を務めるテレビドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(仮)』が、カンテレ・フジテレビ系4月期に放送されることが明らかになった。[フライ,ダディ,フライ]、[SP]シリーズや旬君の主演作[BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係]などを手掛けた作家・金城一紀氏が原案・脚本を手がけ、旬君を主演に据えて5年前から構想を練ってきた作品となり、これまでの警察ドラマの常識を超える規格外の事件ばかりが登場するという。旬君と共演の西島秀俊とは民放の連続ドラマでは初の共演で、2人は2013年のNHK大河[八重の桜]以来、2度目のドラマ共演となる。
人に言えない過去を持つ各分野のスペシャリストが結集した「公安機動捜査隊特捜班」の面々が、時に国家や政府の「汚れ仕事」もこなし、自身の正義感と現実の間に挟まれ苦悩しながらも、うごめく巨悪や政治的な思惑が絡まり合う国家の危機に立ち向かう姿を描く。
映画化もされた青春小説[GO]で第123回直木賞を受賞した金城一紀が手掛けるアクションエンターテインメント。公安機動捜査隊特捜班の面々がテロリストや新興宗教団体、軍事スパイ、麻薬密売組織、裏の顔を持つ政治家などの巨悪に挑む姿を一話完結ストーリーとして描く。
特捜班は、各分野のスペシャリストが結集した警察庁警備局長直轄の秘密部隊。小栗旬が演じるのは、元自衛隊員の捜査員・稲見朗(いなみあきら)。稲見は自衛隊時代、ある特殊任務で心に深い傷を負い除隊し、現在に至る。それを隠すように周囲に明るく接している人物だ。同じ特捜班に所属する真面目でストイックな男・田丸三郎には西島秀俊。田丸もまた、かつて公安部外事課でアジア関係のスパイ摘発や新興宗教団体に協力者を潜り込ませて動向を監視する任務に就いていたが、ある事件をきっかけにかつていた公安部外事課から異動を命じられ、その後特捜班に引き抜かれたという過去を持つ。
硬軟問わず数多くの話題作に出演し、高い演技力で日本のドラマ・映画界をけん引する2人が、民放連ドラで初めて共闘する。壮大なスケール感と激しいアクションが見どころで、旬君は「西島さんとは以前お会いした時に『いつかアクションのある面白いものをやろう』と話をしていたので、こういう形で実現できてとても嬉しく思います」と念願かなったことを明かす。西島サンも「何年も前に『いつかアクションの作品をやりましょうよ!』って言ってくれて、『ぜひ!』と話をしていたので今回実現して嬉しいですね」と話し、「『この現場を座長として引っ張っていくんだ』という力をすごく感じるし、みんなが小栗君のために動いているのは彼の魅力だと思います」と評している。
稲見という男に関して、旬君は「とても深い苦しみを持った、痛んだ男だと思います」と語り、 田丸という人物に関して西島サンは「周囲には明かさない葛藤があり、いつか自分の信念と職務が決裂してしまう危険性を秘めている人物です。小栗君が演じる稲見とはコインの裏表のような男で、物事への対応の仕方は真逆なのですが、どこか同じような苦悩を抱えています」と話した。
旬君いわく「今のゴールデンタイムではなかなか題材として描きづらい作品」としながらも、「何年か前に初めてこの企画の輪郭を聞いた時からいつか必ずやりたいと思っていましたが、実現することは難しいだろうと半ば諦めかけていたので、本当にここまで辿り着けて、とにかく携わっている全ての方々に感謝しています」と喜ぶ。西島サンも、初めて企画を聞いた時には映像化は不可能と思ったとのことで、「スタッフ・キャストが顔を合わせた時に『本当に撮影に入るんだ!』とようやく実感が湧きました。特に小栗君や金城さんにとっては数年越しの企画ですし、2人の強い思いが、色々なハードルを越えて実現したんだと思います」と語っている。
劇中では時に周囲の想像を超える派手な立ち回りで犯人を制圧する稲見と、常に冷静沈着な動きで犯人を追い詰める田丸のタイプは異なるが高い格闘スキルと判断力と正義感を持つ2人が繰り広げる激しい格闘シーンも見どころに。
本作は、2人が繰り広げる激しいアクションも見どころとなる。カリ・シラットという東南アジアの武術を習得している金城氏がアクション監修を務め、この撮影のために、旬君と西島サンは1年前から金城氏のもとで訓練を受けてきた。「今までのドラマや映画とは違うアクションをしよう」という強い思いのもとに撮影が行われ、西島サンからは「普通の現場ならOKが出ているところでも、もっと質の高い動きを求められてなかなかOKを出してくれないので、僕は日々へこむ毎日です(笑)」という泣き言も出るほど。アクション俳優としての地位も確立する2人が、さらに技術に磨きをかけて挑む華麗なアクションシーンは必見だ。
過酷なアクションシーンにも果敢に挑み、「今現在の自分にできる事で、最大限のチャレンジはできていると思います」と手応えを明かす旬君に、ともに切磋琢磨してきた西島サンは「『この現場を座長として引っ張っていくんだ』という力をすごく感じるし、みんなが小栗君のために動いているのは彼の魅力だと思います」と思わず感心。
西島サンは「撮影が過酷になればなるほど、この作品はすごいものになると楽しみにしていますし、キャストもスタッフもその覚悟を持って撮影をしています」と胸を張り、旬君も「大いなるテーマを持った、今現在のドラマ界ではギリギリのチャレンジをしている作品になっていると思います」と自信を込めてアピールしている。
制作側は「視聴者はあたかも特捜班の一員になった気分でハラハラドキドキを味わえます」と太鼓判を押していた。
笠置高弘カンテレチーフプロデューサーは、「息をのむ激しい格闘シーン、想像を絶するストーリー、何より1年以上前からこの作品のために体を作り、撮影に臨んでくれた小栗さんと西島さんの本気度。全てが規格外の連続ドラマが始まります。日本では見たことのない、とんでもないアクションエンターテインメントをお楽しみに!」と話している。
新ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(仮題)』は、カンテレ・フジテレビ系にて2017年4月より毎週火曜21時放送。