女優の菅野美穂が主演を務め、高畑充希、尾野真千子が共演する映画『明日の食卓』が、2021年5/28より公開されることが決定。併せて、新キャストとして、和田聰宏、大東駿介らが出演することが発表された。
椰月美智子による同名小説を映画化する本作は、同じ「石橋ユウ」という名前の男の子を育てる3人の母親たちを通して、どこにでもある家庭の光と闇を描くドラマ。監督は[ヘヴンズストーリー][64 ロクヨン]2部作など、社会派エンターテインメントの旗手、瀬々敬久が務める。子を持つ親なら誰もが直面するであろう社会問題を、瀬々監督のもと、女優陣が見るものの問題意識を喚起しながらクライマックスへと向かわせ、ラストには希望の光を見出してくれるエンターテインメント作品だ。
[ジーン・ワルツ;'11]以来10年ぶりの映画主演となる菅野美穂が、フリーライターで2人の息子を育てる石橋留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら仕事復帰を目指す母親をパワフルに演じる。また、シングルマザーで大阪に暮らす石橋加奈役には高畑充希。若くして子どもを産み、日々非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のためにけなげに生きる姿を演じる。そして年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れている石橋あすみ役を尾野真千子が演じている。
今回解禁されたのは、3人の女性陣の脇を固める、父親役をはじめとする追加キャスト。追加キャストは、和田聰宏、大東駿介、山口紗弥加、山田真歩、水崎綾女、藤原季節、真行寺君枝、渡辺真起子、菅田俊、烏丸せつこ、宇野祥平の10名。
留美子(菅野美穂)の夫でフリーランスのカメラマンである石橋豊を演じるのは、瀬々組に腰を据えて参加するのは本作が14年ぶりとなる和田聰宏。妻に寄り添っているように見せながらも“父親になりきれない”男性をリアルに体現する。
そして、あすみ(尾野真千子)の夫・石橋太一を演じるのは大東駿介。郊外にある実家の敷地内にマイホームを建て、絵に描いたような幸せな家庭で優雅な暮らしを送っているように見えるが、実は心の底で母親に依存している、という無意識の中で闇を抱えた複雑な役柄を見事に演じ切っている。
また、太一の母で、あすみの姑・石橋雪絵を真行寺君枝、高畑充希演じる加奈の母親・石橋よしえを烏丸せつこが務め、「3人の石橋家」の母親を見守る“母親”としてしっかりと演じる。そのほか、主人公の母親たちに関わる鍵となる登場人物にも、実力派俳優陣が集結。あすみの心の拠り所となる友人・若杉菜々を山口紗弥加、加奈の息子・勇の同級生の母・西山明奈を山田真歩、加奈の風来坊な弟・石橋正樹を藤原季節が、それぞれ演じる。
さらに、留美子の先輩編集者である成田依子に瀬々監督作に多数出演している渡辺真起子、あすみの父・藤崎恒雄に菅田俊、加奈の息子・優の同級生であるレオンの母・竹内かおりに水崎綾女、加奈の息子・勇の学童保育の担当教諭・安田には宇野祥平がふんする。
▽和田聰宏コメント
瀬々組に、腰を据えて参加させて頂くのは14年ぶりとなります。
家族のあり方、そして親子のあり方を描いたこの作品に、家族を持ち子供を育てる親となった、
今の自分が関われたのは、とても嬉しいことでした。
撮影中は、主演の菅野さんと“子育て”について話をする中で、互いの価値観を自然に共有出来たことが、
夫婦役としての信頼関係にも繋がったと思っています。
豊を演じさせて頂き、“無償の愛”の素晴らしさを改めて感じられたことに感謝します。
▽大東駿介コメント
人を傷つけることに、大切なものを壊すことに悪意はいらないんだなぁと。役を通して無関心の脅威を痛みを持って感じる撮影でした。
なかなか苦しいシーンが続いていた撮影の合間に、ふと遠目で現場を眺めていたとき、『映画が大好きだなぁ』という想いが溢れる瞬間がありました。
瀬々監督の作品や映画に対する情熱を肌で感じ、そこに集ったスタッフ、キャスト一同とこの作品に参加出来たことに、幸福感が込み上げてきた瞬間でした。