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つらつらHOMO小話を書きとめておくだけのブログ
※三十路夫婦が頭悪い話
「…ったく、テメェは中二病か」
「ハハッ、酷いのなー」
ボンゴレ本部にて、10代目嵐の守護者と雨の守護者が言い合う中、書類を受け取りに来ていたヴァリアー上官二名であるザンザスとスクアーロは顔を見合わせた。
「中二、病?」
「あぁ、頭弱いっつーか悪いっつーか、まぁそんな様な例えっすよ。中等部並って事っすかね」
嵐の守護者が投げやりに答えると、あぁ、と納得してから二人は同時にお互いを指差して口を開いた。
「あんたの事かぁ」
「てめぇの事か」
「………」
「………」
「……いやいや、あんんただろぉ」
「ハッ、てめぇ以上に頭の緩い奴がいるかよ」
「んだとォ!?」
今まで本部で何イチャついてんだお前ら(獄寺目線)な二人だったが、急に殺気だって立ち上がる。
「だぁれが頭緩いんだよ!」
「てめぇだてめぇ。鏡見て来い」
「鏡見たって頭緩いかなんか解るかぁ!つーか、俺よりお前の方が緩いって思うときあるぜぇ!」
「るせぇ!どう考えたっててめぇの方が頭悪ィだろうがフィンガーボールの中身飲むのやめろ!!」
「ぶっ」←綱吉
「10代目ェえええ」←獄寺
今まであぁ二人とも丸くなったなぁ平和だなぁでもイチャつくなら帰ってからにしてね俺も暇じゃないからね、と見守っていたドン・ボンゴレが、ザンザスの発言に飲んでいた紅茶を噴いて咽た。
ちょ、お約束過ぎやしませんかスクアーロさん。幾つになるまでそんな事してたんですかスクアーロさん。
確か、二人が出会った頃には既にスクアーロは14歳だった筈だ。そこから諸々で8年ぶっ飛ぶ訳だから、22歳、え、いや、それはちょっと勘弁。
聞きたいが聞いたらなんか殺されるよなぁ、と綱吉は思った。非常に気になる。
ぐ、と詰まったスクアーロだが、すぐに口を開く。
「そ、それは昔の話だろぉ…!あんただっていい加減テレビのリモコンと携帯間違えるのやめろぉ!」
「ぶはっ、」
「じゅ、10代目ェえええええ」
「ハッ、あれはわざとだ!」
「何がわざとだぁ!リモコンに話しかけるのはやめろぉ!見てるこっちが恥ずかしいぜぇ!」
「てめぇもな、本部のカードリーダーに部屋の鍵突っ込むのやめろ!カードキーと普通の鍵の区別もつかねぇのか!」
「…ご、獄寺君、俺、笑っていいかな…」
「…いや、いいんじゃないッスかね…」
最早段々どこから突っ込んでいいのか解らなくなってきた、いい年した男二人の恥ずかしい話に綱吉のペンを握る手が震える。笑いで。
もう書類は噴き出した紅茶でやり直し決定だ、知った事ではないが。
「あれはたまたま同じ場所に入ってたからだぁ!あ、そういやあんたこないだ跳ね馬の鞭強奪してすり替えたらしいなぁ、何でそういうガキ臭い事すんだぁ!?あいつサラ○ラップの芯とビニールテープ振り回してたぞぉ!」
「嫌がらせだ。俺製の鞭なんかそうそうないぜ」
「威張るなぁ!ガキだってしねぇよ図工じゃねぇんだぞぉ!」
「てめぇがホイホイ跳ね馬の野郎とメシなんか行くからだろうが!」
「仕方ねぇだろ立場上断れねぇんだからよぉ!だからあんたの銃が水鉄砲とすり替えられたりすんだぁ!」
「クソ、思い出したら腹立ってきた」
「全部あんたのせいだぁ!!!!」
スクアーロの大声がガンガン響く中、綱吉は思った。
こんな30代に、なりたくない。
っていうかこんな人達に独立暗殺部隊なんか任せて大丈夫かな、今まで凄い頼もしかったんだけどな、なんでラップの芯で鞭作ってディーノさん振り回すかな。
「ハハッ、中二病なのはお互い様なのなー」
「「るせぇェえええええ!!!!」」
「仲、いいのな…」
(まぁ、そういうとこ全部ひっくるめて好きな俺も俺だよなぁ)
(…ドカスが)
(イチャつくなら外でやれェえええええ)
でぃしでぃあって5、7、8、9
頭悪いおはなし
「なぁなぁスコールー」
「お前の居た世界の乗り物っつったら何ー!?」
あぁまた騒々しい、とスコールは溜め息をついた。
「…今度は何だ」
「いやほらスコールって変わった世界に居たっぽいじゃん?」
「魔法を装備するとかちょっと頭可哀想な感じだったろ?」
「喧嘩なら買うぞ20歳児」
べき、と手にした煙草を折りながらスコールはそのダルトーンを含む瞳でバッツを睨み付けた。
まぁ、他のシリーズの住人から見れば魔法そのものを装備するシステムは理解不能だろう。
魔法がそのまま物理攻撃の要になる素晴らしきシステム。
常にスコールはアルテマを100個、力にジャンクションしていた。いつでもサイファー殴るぜ!
しかしその話をクラウドにしたら、クラウドはどうもアルテマのマテリアを100個持っている姿を想像したらしく、「どこでそんな大量のマテリアを!?」と仰け反っていた。
前はガンブレード見せろだの何だの突いてきて、ジャンクションシステムを説明したらバッツとジタンは目が点になっていた。
いかにも頭悪そうな顔で立ち尽くすモンだから影でクラウドが笑いをかみ殺していたのだが。
そして頭が悪いのはスコール、みたいなよく解らない流れで流され今に至り、今度は乗り物か。
「最初の頃はガーデンが移動手段だったな」
「がーでん?」
「庭?」
「直訳するな。確かに庭だが…まぁ…そうだな、学校の校舎が突然浮いて動き出した」
「スコール…疲れてるのか?」
「学校が動く?SFじゃないんだから…」
「お前ら揃って潰されたいのか」
ぎりり、とスコールのグローブが握られて軋む。
口には出さないが一応その場に居たクラウドも、不思議そうな顔をしていた。やめろそんな顔で見るな!!
「ファンタジーなら何でもあるだろうが。それにガーデンは主力じゃない」
「庭が主力とかどんな世界だよ、全く!」
「あれか?家庭菜園とかして常に日当たりがいい所を探して動く的な?」
「へー、平和そうだなァそれ」
「貴様ら時間圧縮を舐めるなよ…ッ!!」
今度はガンブレードがチリチリと揺れる。
あの総てがごった煮にされた世界は二度と体験したくない――がまぁ大体の主人公はそんな目に遭ってるさ。
常夏のバラムは常に日当たり良好。
度重なる否定にジタンが痺れを切らす。
「じゃぁじゃぁ何で世界を移動してたんだよー」
「エスタからかっぱらった…じゃない、ハイジャッ…じゃない、拝借したラグナロク」
「…………!?」
「違う、それじゃない、それじゃない!!」
クラウドが信じられん、という目でスコールを見やり、手元の剣を見下ろす。
ラグナロク(大剣)に、そんな機能があったのか…!?
スコールの世界では剣すらも移動手段と成り得るのか?
確かにライオンハート装備で何か偉いスピードで突進するスコールだが、まさか、ラグナロクを、乗り物に…?
サーフィンみたいに使うのか?ボード的な?
クラウドの想像が止まらない事に、流石のスコールも吹いた。まずは落ち着きたまえ君達。
「クラウド、戻って来いって!俺達の世界はパンデモニウムで移動してたんだ。普通だろ?」
「「…………!?」」
今度はスコールも一緒に固まった。
え?ジタン達、召喚獣(GF)で移動してたの…?
召喚獣で移動できるの?乗るの?あの風びゅーびゅーの奴に?振り落とされね?
ラグナロク(大剣)に乗るよりハードル高くね…!?
クラウドの謎の想像が、スコールに伝染していた。ヤバイ!
ちなみにバッツは早々に飽きて宝探しに行ってしまった為に、このよく解らない雰囲気を壊す人が居ない。誰か、誰かァ!!
ジタンも自分的には当たり前な発言をしているつもりなのに、何故こう、場が固まるのか。
3人は暫く、無言で立ち尽くしていた。
性 別 | 女性 |
系 統 | いかつい系 |
職 業 | フリーター |
血液型 | B型 |