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時に残酷な異文化交流(DFF)



死ねゴラァ!!
「主人公のセリフじゃねェー!!」



威勢のいいスコールの叫びに、ジタンは思わず叫び返した。

 

「壁とでも話してるんだな!」
「お前もしかして結構病んでる?


ふん、とお決まりのポーズでガンブレードを振るうスコールに、ジタンの冷たいツッコミ。
そりゃ誰だっていきなり壁と話せと言われたら戸惑う。疑う。主に正気を。
スコールと年が近い事もあって(そうは見えないが)バッツを探さねばならないという事もあって(これはバッツのせい)
二人はよく一緒に行動していた。ロンリースコール、アルティミシア撃破後卒業。


「なるほど…スコールの世界では壁と会話する事もあるのか…」
「クラウドォ!!落ち着け、そんな文化どこにもねぇー!!」
「あぁそうだ、バラムガーデンには誰かに話を聞いてもらいたいだけなら壁に話し掛けろという校則がある」
「どこの誰だよそんなん作ったの!?」
「最高権力者たる俺だが」
「庭に…校則?庭の権力者?」←クラウド
あぁあああ面倒くせぇー!!」←ジタン


ジタンはキィー!!と頭を掻き毟りたい衝動に駆られた。
クラウドは純粋に聞き返しているだけなのだが、この噛み合わないやり取り、前もした気がする。
ジェノバ細胞の後遺症がここに。
スコールもスコールで真顔でべらべら喋るモンだから何がホントか嘘か、解らない。
ジタンがそろそろアルテマでも使おうかと悩んだところで、一陣の風と共に誰かが現れた。

「スコール、それは違う!」
「うぉッ!?」


突然現れたのはのばら、フリオニールでした。
無駄に爽やかに現れた。輝きと共に!(違う)
スコールすらも虚を突かれた間抜けな顔をしている。


「話しかけるなら、ここの咲き戯れる花々に話しかければいい!特にのばら!」
「…は?」←スコール
「のばらに話しかける習慣も存在するのか…」←クラウド
お前も帰れ!!!


ジタンは再三叫んだ。
またややこしいのが現れた。
壁にものばらにも話し掛けたって今の現状が解決するとは思えない。
スコールのは本気か揶揄なのか解らないが、フリオニールは本気だからよりタチが悪い。


「のばらは素晴らしいんだぞ!のばらを無下にするな!」
「てやっ」←スコール
「あ゛ッ」←フリオ

のばらについて熱く語るフリオニールがいつの間にかあののばらを持っていた。
いい加減暑いわ、とスコールは軽いノリで、異世界であるにも関わらずジャンクションしていた
シヴァを呼び出し、普通にダイヤモンドダスト(ブレイブじゃなくて物理的に作用する)を発動させ、のばらをフローズンなローズにしてしまった。


「スコール!君はなんて事を!!俺の夢ー!!」
「俺の夢はゆくゆくはエスタを支配下に置く事だが、何か
「何かじゃねーよ、人の宝モンを破壊するな!!」ばしんっ


ジタン、4度目のツッコミ。
誰もスコールの野望など聞いては居ない。
バラムではキスティスが不穏な空気を感じ取り、本家セイブザクイーンを構えていた。先生、出番です。


「ん?今ののばらは幻だったのか?…そうだよな、本物は俺がセフィロスから取り返した筈だよ、な…?」
「そこも自己完結するな。怒る時は怒れよ」


また不思議そうに首を傾げるクラウド、君の世界にもシヴァのマテリアはあっただろうが。
フリオニールは再びのばらを探すために泣きながら走り去っていた。
…本当にスコールは主人公だったのかと問いたくなったジタンだった。主人公です(確認)
ディスクを取り替えると性格も豹変すると専らの噂だったのだかジタンはそれを知らない。
それどころかフリオニールやティーダにはディスクを取り替えるという概念がないのだが。ディスク4枚組みって何スか?


「何か…思ったより平和なんだな…ここ…」


ジタンはぼんやり呟いた。最早現実逃避したい。

 



(ところでスコール、さっきのバラだが。よく考えたら俺が取り戻した=俺のもの、俺のものを壊したのは、お前だよな?)←クラウド
(………ほう、やる気か)←スコ
(謝れ!謝れよ!!なんで速攻ガンブレ構えんだよお前はよォ!!!!)←ジタン

 

 

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異文化って難しいNE☆(そういう問題ではない)

異文化交流(DFF)


でぃしでぃあって5、7、8、9

頭悪いおはなし




「なぁなぁスコールー」
「お前の居た世界の乗り物っつったら何ー!?」


あぁまた騒々しい、とスコールは溜め息をついた。

 

「…今度は何だ」
「いやほらスコールって変わった世界に居たっぽいじゃん?」
「魔法を装備するとかちょっと頭可哀想な感じだったろ?」
喧嘩なら買うぞ20歳児


べき、と手にした煙草を折りながらスコールはそのダルトーンを含む瞳でバッツを睨み付けた。
まぁ、他のシリーズの住人から見れば魔法そのものを装備するシステムは理解不能だろう。
魔法がそのまま物理攻撃の要になる素晴らしきシステム。
常にスコールはアルテマを100個、力にジャンクションしていた。いつでもサイファー殴るぜ!
しかしその話をクラウドにしたら、クラウドはどうもアルテマのマテリアを100個持っている姿を想像したらしく、「どこでそんな大量のマテリアを!?」と仰け反っていた。
前はガンブレード見せろだの何だの突いてきて、ジャンクションシステムを説明したらバッツとジタンは目が点になっていた。
いかにも頭悪そうな顔で立ち尽くすモンだから影でクラウドが笑いをかみ殺していたのだが。
そして頭が悪いのはスコール、みたいなよく解らない流れで流され今に至り、今度は乗り物か。


「最初の頃はガーデンが移動手段だったな」
「がーでん?」
「庭?」
「直訳するな。確かに庭だが…まぁ…そうだな、学校の校舎が突然浮いて動き出した」
「スコール…疲れてるのか?」
「学校が動く?SFじゃないんだから…」
「お前ら揃って潰されたいのか」

ぎりり、とスコールのグローブが握られて軋む。
口には出さないが一応その場に居たクラウドも、不思議そうな顔をしていた。やめろそんな顔で見るな!!

「ファンタジーなら何でもあるだろうが。それにガーデンは主力じゃない」
「庭が主力とかどんな世界だよ、全く!」
「あれか?家庭菜園とかして常に日当たりがいい所を探して動く的な?」
「へー、平和そうだなァそれ」
「貴様ら時間圧縮を舐めるなよ…ッ!!」

今度はガンブレードがチリチリと揺れる。
あの総てがごった煮にされた世界は二度と体験したくない――がまぁ大体の主人公はそんな目に遭ってるさ。
常夏のバラムは常に日当たり良好。
度重なる否定にジタンが痺れを切らす。

「じゃぁじゃぁ何で世界を移動してたんだよー」
「エスタからかっぱらった…じゃない、ハイジャッ…じゃない、拝借したラグナロク」
「…………!?」
「違う、それじゃない、それじゃない!!

クラウドが信じられん、という目でスコールを見やり、手元の剣を見下ろす。
ラグナロク(大剣)に、そんな機能があったのか…!?
スコールの世界では剣すらも移動手段と成り得るのか?
確かにライオンハート装備で何か偉いスピードで突進するスコールだが、まさか、ラグナロクを、乗り物に…?
サーフィンみたいに使うのか?ボード的な?
クラウドの想像が止まらない事に、流石のスコールも吹いた。まずは落ち着きたまえ君達。

「クラウド、戻って来いって!俺達の世界はパンデモニウムで移動してたんだ。普通だろ?」
「「…………!?」」

今度はスコールも一緒に固まった。
え?ジタン達、召喚獣(GF)で移動してたの…?
召喚獣で移動できるの?乗るの?あの風びゅーびゅーの奴に?振り落とされね?
ラグナロク(大剣)に乗るよりハードル高くね…!?
クラウドの謎の想像が、スコールに伝染していた。ヤバイ!
ちなみにバッツは早々に飽きて宝探しに行ってしまった為に、このよく解らない雰囲気を壊す人が居ない。誰か、誰かァ!!
ジタンも自分的には当たり前な発言をしているつもりなのに、何故こう、場が固まるのか。
3人は暫く、無言で立ち尽くしていた。




(…で、結局ガーデンって何だったんあろうな)←バッツ
(もうその話題引き摺るのやめようぜ…)←ジタン




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ディシディアは頭ゆるい感じで好きです(暴言)
くらすこにする予定がただの突っ込みに終わっry
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