やってますねー。
二度目だけど、見れば見るほど右から左に通り抜ける映画だなぁ。こんなに頭に入ってこない映画も珍しい(^^;)人間関係の描写が希薄なのと、心理描写が希薄(というよりその点に重きを置いてない)ので、ちょっと厳しいな。
この映画はいかにリアルな沈没シーンを描くかを大事にしてるんだね。おかげで絵だけみるとまぁきれい。というかすごい。その点は、見ておいて損はないかなと思う。
でも、人間をうまく描けていない映画っていうのは良くないな。映画に限らず、漫画でも小説でもそうだけど。
感情移入することで、私たちはどんなに現実から逸脱した作品からでもリアリティーを感じ取ることができる。そしてそれが、深い感動をもたらしてくれる。
そういう感動は上質で、長く続くもの。時にふっと思い出して、もう一度その作品を見たいと思わせるもの。そしてそれから先の人生に、違った楽しみや理解力をもたらしてくれる。

CGで作られた視覚的なリアリティーもあればいいけど、なくても問題ない。派手でなくていい。ちゃんと人間がしっかり描かれて、浅はかでなければ、どんなに低予算でも最高の映画だと思うな。
逆にどんなに派手でお金がかかっていても、そこにしっかりと人間が描かれていれば、いくら商業主義が目についても名作になる。
人間が薄っぺらいのは良くないな。暇つぶしにはなるけど、あとに残るものがない。どうせ暇つぶしでも、見て良かったと思えるいい作品に出会いたいよ。

軽い映画が見たいときもあるんだけどねぇ。重く見せかけて軽いっていうのは、ちょっとね。軽く見せかけて重いっていうのは、全然嬉しいしむしろ得した気分になるんだけどな。