終わりましたぁ。
ながら見だったので細かくは見てないんですが、古い作品だけど全然そんな感じはしなくておもしろかった。
舞台は第二次世界大戦中のイギリス。ヒトラーの命令でチャーチル首相を誘拐するため、リーアム・デブリン(ドナルド・サザーランド)はイギリスの寒村に潜伏します。しかし、そこで予想もしなかった恋に落ちる。デブリンの愛したモリー(ジェニー・アガター)は薄々デブリンの正体に気付くが…。

「恥を知れ。我々はドイツ系の君を受け入れた。聖書には隣人を愛せと書いてある。裏切れとは書いてない!」

ジョアンナ(ジーン・マーシュ)の裏切りを知った時の、神父の言葉が印象的でした。ジョアンナもこの村を愛していたようだし(途中で「静かな村でしょ…」と村を眺めるシーンがある)、責められたら辛いだろうなぁ。
何も責めることはないよね、戦争だもの…。どんなに望んでいなくても、やることはやらなきゃいけない。感情を優先したら責任を果たせない。これは仕方ない…彼女を責めてもしょうがないし、怒りはもっともだけど、神父の言動には賛成できないな。
そりゃあ、聖書も裏切れとは書かないでしょう。それに隣人じゃなくたって愛すべき。隣人だけ愛せー!それ以外は大事にするなー!って意味で書かれているわけじゃないだろうけど、神父はこの意味で言っていた。それはちょっとね…。

モリーを愛しながら、それでも自分の義務のために動くデブリン。モリーはそんな彼を責めますが、デブリンは彼女にこう返します。

「わかってくれ。我々も誇りを持って作戦に従事している」

で す よ ね ー !
モリーや神父の気持ちも当然わかるのですが、こればかりはな…。ドイツ軍はそりゃあ、村の人々にしてみれば思いやるに値しない悪人なのかもしれないけど、人それぞれ事情はあるもんね。国のために戦いたいと思うのは当然のこと。そしてそれは、どこの国に生まれたって同じことだと思う。
でも、そのために殺し合うのは悲しいなぁ。戦争だから仕方ないんだけど、人々を人殺しに追い込んでしまう状況は辛い。なるべく戦争をせずに済めばいいけど、場合によって死刑が必要なように、戦争だって世界が動くために必要なわけで…。
諦めるわけではないけど、これは仕方ないよね。

しかしドナルド・サザーランド若かったなぁ!ところどころキーファーに似てました。口元とか。親子ですね(^^)