ビリー・ボブ・ソーントン目当てで借りてきた作品。…が、これが意外におもしろかったので感想書きます。まじめに映画館で見れば良かった。普通にかなりおもしろかったです。
攻撃を防ぐための攻撃。“our people a risk”。合衆国防衛のための攻撃は許されている。私たちは、私たちの国を守るために団結するのだ。
あなたのすべてを知っている。あなたのすべてがここにある。便利なような怖いような。

主人公は普通の会社員ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)。金はなくぱっとしない生活だけれど、それでも同僚と楽しくやって暮らしている。「この家に来るとよその家に来ているような気がする」。家族との関係は険悪だ。
しかしある日を境に、彼の状況は一変する。突然口座に振り込まれた75万ドル、部屋に届いた大量の薬剤と武器、直後に鳴った携帯からは「30秒でFBIが到着する、今すぐ部屋を出なさい」―…。
電話越しの彼女はすべてを知っている。逃亡と言う選択肢はない。ショーは反抗を繰り返しつつ、命のために指示に従っていく。

目当てのビリー・ボブ・ソーントンはFBIの対テロ捜査官役。『スリング・ブレイド』から10年以上経っているとはいえ、変貌ぶりに驚かされましたね。演技のうまさも大きいんじゃないかと思います。正直、しばらく経つまでソーントン氏と気付きませんでした(^^;)演技派という言葉はまさしく彼にぴったりだ。
洋画にスター俳優がいないと言われているけれど、彼とナタリー・ポートマンは十分スターだと思うんだ。映画の質を引き上げる力が、彼らの演技にはある。

演技はわからないけど、ルックスが大好きなロザリオ・ドーソンも出演していました。『RENT』、『アレキサンダー』と髪を下ろした姿が印象的だったので、髪を上げると随分変わるイメージに驚きました。個人的には下ろしている姿が好きですね。
ドーソンの「こっち見んな」くそワラタwまさかの肉弾戦wその発想はなかったわw刺されてる方も刺されてる方で「ひぎいぃぃ」ってそんなばかなwwwww

ストーリーも目が離せなくてすごく良かったのですが、個人的にうまいなと思ったのはショーと双子の兄との対比ですね。レンタル版の内容だけでもすごいなと思ったんですが、特典の未公開シーンを見て更にその気持ちが強くなりました。『ブーリン家の姉妹』もそうですが、こうした難解な確執を僅かなシーンと言葉で描くって言うのは、俳優陣も製作陣もハイレベルでないとできないでしょう。アクションシーンも壮絶ですが、人間ドラマも見ごたえがあった。
セル版は3時間近く収録されているらしいので、ノーカット版なのかな。とても興味があるのでできれば手にしたいですね。ソーントンがいつでも見れるのも魅力だし、3時間の尺でもこの内容なら飽きずに見れる。インタビューもぜひ見たい。