今回はウィレム・デフォー出演『二重誘拐』、鑑賞しました。


ビジネスで成功し裕福な生活を送るヘイズ夫妻。しかし、ある日仕事に出かけた夫が帰って来ない。これまでの夫婦生活から夫の失踪を考える妻だが―…。
対照的な二つの家庭を描く社会派ドラマ。


“サスペンス”と思って借りると拍子抜けする。犯罪行為そのものより、それによって浮き彫りにされる二つの家庭の描写に重きが置かれていて、サスペンスと言うより社会派ヒューマンドラマになっている。
些細な言葉から伺える二つの家庭・二つの夫婦。どっちもそんなに不幸には見えないんだけど、お互い「ここから逃げたい」と思っている。それでもここにいる。家庭っていうのは、そういうものなのかもしれませんね。
映画としてはぱっとしないけど、これはこれでアリ。

邦題の『二重誘拐』だけど、どういう意図でこれをつけたのかちょっとわからない。
原題は『THE CLEARING』、直訳すると『現金化』かな?邦題も原題もいまいちピンとこないけど、原題の方がまだわかる。
邦題は本当に意味不明。原題とも映画の内容とも噛み合ってない。なんで『二重誘拐』?