NHK大阪放送局は5/14、完全リモート制作によるハートウォーミングなショートドラマ『ホーム・ノット・アローン』を、関西地域向けに総合テレビで放送することを発表した。出演は、今年3月まで大阪局で制作、全国放送されていた連続テレビ小説【スカーレット】に出演した桜庭ななみと松下洸平の2人のみ。
1話2分で全5話。5/18から5/22までの5日連続で放送する(20:42〜20:44※再放送あり、20:40〜20:42)。5/23には全5話を再編集した10分版も放送する(21:50-22:00)。
脚本は、土曜ドラマ[心の傷を癒すということ]ほかの桑原亮子氏が手掛けた。本作は、出演者とスタッフをリモートでつなぎ、出演者自らがカメラを構えて収録した、完全リモート制作によるハートウォーミングなショートドラマ。新型コロナウイルスの影響で外出できない日々を送る男女2人がリモートで出会い、オンライン晩さん会やオンラインファッションショーを開催して互いに距離を縮めていく様子を映し出す。たがいに距離を縮める2人の間に芽生えたものは友情?それとも…。
連続テレビ小説【スカーレット】にも出演していた、桜庭ななみがくみ子を、松下洸平が店長を演じる。カメラはスマートフォンを使い自身で設置し、スタッフとの連携もリモートで行われた。桜庭サンは小道具も自ら置き場所を考え、試行錯誤した。5/14には撮影の舞台裏を記録したメイキング動画が公開され、カメラの設置について二人が苦労を明かす一幕も。
【スカーレット】では戸田恵梨香演じたヒロイン喜美子の妹を演じた桜庭は、喜美子の夫・八郎を演じた洸平サンとの“再会”を大喜び。「私にとって松下さんは“八郎さん!”でした。(今回も)松下さんに何度も“直子!”と『スカーレット』の役名で呼ばれることもありました」と懐かしさも感じていた。【スカーレット】では「滋賀ことば」に挑戦したが、今作では関西弁に挑んでおり「また難しい感じがした」と違いも楽しんだ。
◎リモートドラマ『ホーム・ノット・アローン』あらすじ
在宅勤務中、1人暮らしのマンションのドアが壊れ、部屋に閉じ込められてしまった田中くみ子(桜庭ななみ)は、修理店にテレビ電話をかけたつもりが、間違えて見ず知らずの居酒屋の店長・常林(松下洸平)の自宅にかけてしまう。
それをきっかけにお互いにテレビ電話をかけ合う関係になった2人は、“オンライン晩さん会”に“オンラインファッションショー”を少しずつ自分のことを語り出していくー。
▽桜庭ななみ(田中くみ子役)コメント
台本を読む中で、きっとみんなが思っているだろうな、というセリフがいっぱいありました。不要不急の外出を控えてくださいと言われる中で、自分の仕事は不要不急なのかと思ってしまう人もいると思うんです。ドラマを見て、この自粛期間、自分のパワーを発揮するために蓄えておこうと思って欲しいです。
▽松下洸平(常林浩也役)コメント
今回、自営業で飲食店を営んでいる役をやらせていただいたのですが、実際に、これからどうやって営業を続けていけばいいのか悩んでいる方や、コロナの状況の中で一人で立ち止まっている方も今多いと思うので、演じる責任を感じました。でもそんな方々に向けて、ほんのちょっとでも背中を押せる作品になったらいいなと思って演じました。
その撮影の舞台裏を記録したメイキング動画もYouTubeのNHK公式アカウントで公開中だ。さらに、【 スカーレット】のTwitterアカウントでは、本編へのプロローグ 「第0話」を描いたネットオリジナルドラマを動画公開予定(第1話放送までに公開予定※公開日時未定)のほか、放送期間中、ドラマの間を埋める小さな物語も毎日ツイートしていく。