12/5(土)よりWOWOWプライムにてスタートする『連続ドラマW コールドケース3〜真実の扉〜』。このほど、本作の第4弾ゲスト出演者が発表され、ドラマ第7話及び第8話のキャスト陣が明らかになった。
WOWOWが開局30周年記念作品の1つとして放送する本作は、2003年から全7シーズンにわたりアメリカ・CBSで放送された人気クライムサスペンスシリーズの日本版第3弾。[サイレント・トーキョー]の公開を控える波多野貴文をはじめ、[連続ドラマW 殺人分析班]シリーズの内片輝、[連続ドラマW ミラー・ツインズ Season2]の守下敏行が監督を務める。
神奈川県警捜査一課の中でチームを引っ張る女性刑事・石川百合(吉田羊)を主人公に、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和という豪華キャストがさまざまな難事件に立ち向かう姿を描く。
これまで江口洋介、有村架純、岩田剛典、仲村トオル、音尾琢真、山口紗弥加、赤楚衛二ら豪華なゲスト陣が発表されてきたが、今回新たに第7〜8話のエピソードとゲストキャスト陣が明らかになった。
7話のタイトルは<「思い出の渚>。死後数十年が経過した少女の人骨が橋の袂で発見され、捜査一課の百合(吉田羊)たちが現場へ急行。死因とは異なる骨折の跡が複数あり、虐待されていた可能性が浮上する。
当時の担当医師を訪ねると、50年以上も前にチャイナドレスを着た母親が幼い娘を連れて診察にやってきた際、娘への暴力を止められずに悩んでいたと証言。母親の名前は満智子、娘の名前は渚だという。
その後、白骨遺体の複顔画像を公開したところ、画像の少女を知っているという女性記者・田島岬が捜査一課を訪ねてくる。岬が取り出した古い写真には、白骨遺体の複顔画像そっくりの少女が映っており、「この子は私」だと言う。
母とは幼い頃、教会で別れたまま二度と会うことはなかったが、最後に渡されたペンダントを今でも大切に持っていて、それがこの事件の唯一の手がかりとなるのだった…。
各キャストは、チャイナドレスを着た母親・満智子役に黒木華。手がかりとなるペンダントの持ち主・潮見敏夫役に高杉真宙。満智子の夫である遠藤勇治役に駿河太郎が決定。また、中島ひろ子、山路和弘、真野響子も出演する。
果たして殺された少女は一体誰なのか、そして満智子は今どこにいるのか…。少女の死が最も悲しい事件を浮かび上がらせる。
第8話のタイトルは「汚名」。ある夜、百合の留守番電話に立川(滝藤賢一)からのメッセージが残されていた。立川は駐車場で事故を起こしたことを告げる。
百合が受話器越しの立川の様子に違和感を抱いた矢先、「俺は人を殺しちまったかもしれない」という言葉とともに電話が切れた。百合はすぐに駐車場へ駆けつけるが、すでに立川の姿はなく、車内には空の酒瓶が転がっていた。
立川の家に行くと、部屋はゴミ屋敷のように荒れていて、テーブルには5年前に起きた大倉山の放火事件の現場写真が置かれていた。
その事件は、アルコール中毒で仕事もせず荒んだ生活を送る灰原拓郎が、元妻に離婚されたことを恨んで息子二人を呼び出し、家に放火して焼き殺したという世間を騒がせたものだった。
子供部屋の焼け跡には、エアコンがあるにも関わらず灯油ストーブが転がっており、燃料促進剤である灯油の痕が発見されたことから放火と断定された。
当時の火災調査官も「父親の拓郎の仕業であることに疑いの余地がなかった」と証言していたが、事件から5年経った現在、自身の無罪を主張し続けた拓郎が刑務所で首を吊って自殺したことから事件は一転する…。息子たちを殺した罪で逮捕された灰原拓郎役に竹原ピストル。立川の元妻・真辺由紀役に水野美紀。また、シリーズを通して登場している百合と近しい検事・大江嗣久役の宮沢和史も再登場する他、玉置玲央、濱田めぐみ、梅垣義明も名を連ねた。
果たして立川の身に一体何が起きたのか?神奈川県警捜査一課の5人の心が、シリーズ史上最も揺さぶられる事件が巻き起こる。
▽黒木華コメント
今回過去パートを演じたので、8ミリや16ミリフィルムでの撮影など、時代感が本編の中で表現できて面白かったです。セリフ回しも、やっぱりどこか時代感を表わしているような感じがしました。演じた満智子と夫は複雑な関係性にある役柄だったのですが、駿河さんとご一緒できてすごく楽しかったです。現代パートを演じる、吉田羊さんや永山絢斗さんとはお芝居をあまりご一緒できなかったので少し残念ですが、その分出来上がったものがどういう風になっているのかを見るのがとても楽しみです。現場の雰囲気は、ずっとシリーズをやられてきたグループ感のあるスタッフさんとレギュラーの皆様の絆を感じました。ストーリーの謎がどんどん解き明かされていくところや、子供たちがどういう風に登場して成長していくのかを含め、注目して見ていただけたらと思います。
▽高杉真宙コメント
段々と学生役が減り社会人役をやらせて頂けるようになり、今回は特に黒木華さんや駿河太郎さんと大人のセリフを言い合うシーンが多かったので、緊張しましたがとても楽しい現場でした。また、この1960年代という時代感がとても好きで、車、ファッション、ロケーション全てが時代を感じさせてくれて、さらに海辺での16ミリフィルムの撮影もワクワクしました。この物語はすれ違いや行き違いで運命が狂わされた人たちの話で、きっと悪い人は誰もいなかったんだろうと思いました。この悲しき事件の中で正義感を感じていただけるように演じました。是非、そういうところを見ていただきたいです。
▽駿河太郎コメント
コロナ禍での撮影は色々大変なことも多かったのですが、現場にとても良い空気感が流れているなと思いました。今回お話しをいただいた時に妻役が黒木さんだと聞いて、すぐに「是非やりたいです」とお返事させていただきました。同じ関西出身ということもあって待ち時間に色々お話をしたり、思っていた通りの飾らない素敵な方だったので、一緒の作品でお芝居できたのが嬉しかったです。高杉さんは一緒のシーンこそ多くなかったものの、すごく好青年だと思いました。また、スタッフのみなさんのチャレンジングな意欲を現場で感じられて気合が入りました。今回は時代背景がすごく古い設定なので、「まだこんなの残っているんだ(笑)」ってくらいかなりアンティークな車を運転させていただきましたので、密かに注目していただけると嬉しいです。
▽竹原ピストル コメント
今回はとにかく“グッ”と気持ちをこめる芝居が多かったので、日数的には決して多くはないのですが1日1日がへとへとになりながらも、いい意味で集中できたかなと思っております。香盤表を見てアクション俳優さんが演じてくださると思っていた火事のシーンを僕自身がやることが多くて、少し動揺した部分は正直ありました(笑)。でもこんな経験は初めてだったので、こういう風に火事のシーンは創られていくんだなと感心したり、スタッフの皆様の動きに釘付けになりました。あと、守下監督からのお芝居のアドバイスが、ほとんど「擬音」だったのが印象深いです(笑)。寝る前に思い出し笑いしました。いつも監督自身が一番ワクワクしていて興奮されている、それがこっちに伝染してくるという素敵な監督でした。滝藤さん演じる立川との取り調べ室のシーンは、エネルギーとエネルギーのぶつかり合いだった気がしています。我を忘れるぐらい集中して出来たかなと、我ながら思っておりますので、皆さんにも注目していただけますと嬉しいです。
■連続ドラマW コールドケース3 〜真実の扉〜
WOWOWプライム 2020年12/5(土)スタート 毎週土曜 22:00〜
※全10話
※第1話無料放送