英国、2月中に行動規制を完全撤廃見通し 陽性者の自主隔離撤廃で

2/10(木) 9:56

 ジョンソン英首相は9日、イングランドで新型コロナウイルスの陽性者に義務づけている自主隔離措置を2月下旬に撤廃できそうだとの見通しを示した。実現すれば、新型コロナの行動規制は完全撤廃されることになる。

 新型コロナとの「共生」を打ち出す英政府は2021年7月、ワクチン接種が進んだことを受けて、人口の8割以上を占めるイングランドで行動規制をほぼすべて撤廃した。しかし、変異株「オミクロン株」の感染拡大兆候を受けて、同11月、イングランドで屋内の公共スペースでのマスク着用義務などの再導入を発表した。

 英国ではその後、22年1月上旬に1日当たりの新規感染者が20万人を超えるなど感染が拡大したが、3回目のワクチン接種が進んだことや、オミクロン株が他の株に比べて重症化しにくい傾向を示す科学的知見などを理由に、イングランドで段階的に規制を緩和。1月下旬に規制はほぼなくなった。

 残る陽性者の自主隔離義務については隔離5日目と6日目の検査を条件に5日間にまで短縮。ジョンソン氏は1月の段階で、この隔離義務も3月末までに撤廃する可能性を示唆していた。