インドネシア 一日の感染6万人超もウイルスとの共存へ方針転換

2022年2月18日 16時17分

インドネシアでは、新型コロナウイルスの1日当たりの新たな感染者が今週に入って初めて6万人を超えるなど、過去最多のペースで感染が拡大する一方、政府は水際対策を緩和するなど、ウイルスとの共存に向けた方針転換を進めています。

インドネシアでは、先月からオミクロン株による感染が急速に拡大していて、16日、新たに確認された感染者が6万4718人に上り、初めて6万人を超えました。

17日もおよそ6万4000人の感染が確認されるなど、過去最多のペースでの感染拡大に歯止めがかかっていません。

こうした中、首都ジャカルタでは17日から、インドネシアが議長国を務めるG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が行われています。

インドネシア政府は当初、観光地のバリ島で対面方式で開催する予定でしたが、オミクロン株の世界的な感染拡大を受けて、会場をジャカルタに変更したほか、対面とオンラインの両方で会議を行っています。

一方、今月に入り、海外からバリ島への直行便の運航が再開しました。

インドネシア政府は、ワクチン接種を終えていることを条件に、外国人観光客の隔離期間を短縮するなど水際対策の緩和も始めていて、感染拡大で大きな打撃を受けた経済を立て直すため、ウイルスとの共存に向けた方針転換を進めています。