子供のマスク着用の弊害 脳の酸素不足で学習意欲、登校意欲の低下も

2022.01.30 11:00  女性セブン

 マスク生活が長期に及び、その弊害が指摘され始めている。昨年8月、米ブラウン大学が、幼児期の知能、コミュニケーション能力など認知機能の発達を分析。その結果、新型コロナのパンデミック以前(20112019年)に生まれた3か月3才の乳幼児の認知機能のテストの平均スコアを100とすると、パンデミック中(2020、2021年)に生まれた乳幼児の平均スコアは78だった。なんと、その成績は約20%も低下していたのだ。

「マスクは、子供の脳から酸素を奪います」。そう主張したのはドイツの神経科医マーガレッタ・グリーズ・ブリッソン医師だ。彼女は子供がマスクの着用を続けると慢性的な酸欠状態になるとして、2020年に公開した動画で次のように警鐘を鳴らした。

「酸欠の一時的な警告症状として頭痛や眠気、めまい、集中力の低下などが起こります。しかし、慢性的に酸素が少ない状態が続けば、人体はそれに慣れていくので、頭痛などの警告症状は消えます。とはいえ、脳の酸素不足は進行し続けます。

 成長期の子供にとってマスクは絶対によくありません。子供と青年は非常に活発な適応免疫システムを持っています。若い人は脳も非常に活発で、学ぶことがたくさんあります。若者たちの脳は、常に酸素を渇望しているのです」

 私たちの脳は5才を過ぎても10代後半から20代にかけて、ゆっくりと成長していく。特に小学生の間は比較的、発達のスピードが速いし、その後も、脳の重量自体はほとんど変わらないものの、新しい経験や体験によって脳が活性化され、シナプスの通りがよくなる。そうして、「知能」も磨かれていく。