スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

描いたのは、僕らの空想。

風くん
「夏が終わるよー、猫柳さーん」


「こんな くっそ暑いのに
夏が終わるわけがない!」



お店の裏口に吊るしてある風鈴が
風に靡いて リンリンと音を立てている





おはようございます、猫柳です




風くん曰く、夏が終わるそうです


今、働いているバイト先が
社員トレードの時期だそうで

仲の良かった社員の女の子と、その彼氏が
コイツらカップルだし? と言うことで
まとめて 異動になっちゃいました

正直、めっちゃ寂しいです

仲良くしてくれてただけあって
たまに 二人のことを思い出しては
ウルウルします←親目線




風くん
「最近、猫柳さん元気ないー」


「やっぱり、二人が異動になって
寂しいんやと思うよ」

風くん
「なんな!その第三者目線の意見!」


「あ、すいません
自分のことでしたね」





リンリン




裏口の風鈴が 力強く鳴った




風くん
「誰?」


「あ、初めまして!
社員トレードで参りました
今日から勤務いたします
島谷と申します」

風くん
「あー!そうなんですね!
てっきり業者なのかと…(笑)
失礼いたしました」


ペコリと頭を下げる、風くん


島谷さんが
風くんの後ろで作業をする私に気が付き
軽く会釈をされたので
私も条件反射で 会釈を返した



島谷さん
「わー、とっても可愛らしい
アルバイトさんをお雇いなんですね」

風くん
「でしょー!特にこの身長とか、どーですか!
184センチもあるんですよ!」


「( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwww←心の声」





急に饒舌になる、風くん

そして、謎の沈黙

…いや、謎ではないか(笑)


おそらく、島谷さんという人がかけた言葉は
私に対してのものであって
風くんがネタとして変な対応をした為に
なんとも言えない空気が 今ここに流れている







島谷さん
「そ、そ、そ、そーですね!
更衣室 教えていだだけませんか?」

風くん
「へい、こちらです。 ご案内します!」



島谷さんを、更衣室にぶち込んだ後
風くんは、足早にこちらへ駆け寄ってきた



風くん
「おい!」


「なによ?
風くん、急に饒舌なるし
なんか可笑しいよ」



ケラケラ笑う私に対して
彼は、こう言い放った



風くん
「あの島谷とか言う男
猫柳さんのこと、エロい目で見てた!」


「(´^ω^`)ブフォwww 絶対ないよ!」

風くん
「だって、可愛いって 言ってた!」


「単に見た目が、って話でしょう?
だったら、風くんだって男前だよ?」

風くん
「ありがとうございます」





「…で、今日は 何キャラやったの?」


オープン前の仕込み恒例

私と風くんの喜劇



風くん
「本日は、先輩を守る年下キャラ設定でした」


「なるほど、なるほど
身長184センチは、すっげー
面白かったと 私は思ったよ」

風くん
「即ツイートしよう!」

それでも、走って行かなきゃ。

風くん
「今日は、盛大に破れてますね!
大怪我したんでしょうか?」


「そうだねー」

風くん
「ダメージジーンズ好き?」


「好き」

風くん
「なんで?」


「思い出すから、かな?」

風くん
「なにを?」


「んー、なんでもない」


視線を落とした先には
破れたジーンズから
白い肌が覗いていた。
前の記事へ 次の記事へ