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特別であって欲しかった。


「んー」

とっぽ
「恋ですか?!」


「違うよ、違う
恋かと思ってたんだけど
やっぱり 違うんだなー」

とっぽ
「しまさんですか?」


「まあ、そんなところ」





特別とは
他と差別することにより生まれるもの

どうして、みんなは
自分の好きな人が、好きっていうことが
分かるのだろうか

君のことを知りたいと思う、好奇心

好奇心だけで、恋と断定するのは
材料不足だろう


あの人のことも知りたい
この人のことも知りたい
君のことも知りたい
あなたのことも知りたい


恋愛感情を抜きにして、人は
自分に興味を持ってくれる人を好きになる


みんなを、平等に愛したい

みんなのことを、好きになりたい


自分のことを、愛してほしい

自分のことを、好きになってほしい


みんなを、好きになったフリをして
私は、みんなから愛されたいのかもしれない








「しまたにさんってさ
誰にでも、ああいうことできますよね」


私は 彼を、皮肉った


島谷さん
「僕は、全てを受け入れる男なんでね」


その返答に、私は 苛立った

そんな言葉を、私は 求めてるんじゃないと


平等に愛することに、憧れる私なのに
それは 理想像だったんだ


だって、ほら


目の前に 平等に愛することができる
人間が現れたのに

素敵なことなのに

なんで、こんなに 苛つくんだよ







「なんか、しまたにさん 嫌いです」

島谷さん
「猫柳さんの、そのやさぐれた表情も
僕は 好きですよ」



彼の右手が、私の頭に触れた

今日は、彼の方が一枚上手





ほんとは、自分を一番にしてほしい

そんな心の奥底に秘めた欲求を
黒い感情のようなものを
私は、一生 彼に言えないのだろうな



彼に嫌われたくないって気持ちも
大いにあるのだけれど

人を平等に愛せる彼に
私の言葉一つで、変わって欲しくないのだ



私の理想、そのものだから
私も彼のようになりたいと思うから



実際に言ったところで
何も変わらない気がしますが


今のままで、いてほしい

私は 彼を、愛している










「私は、しまたにさんを…」

島谷さん
「その先は、僕の想像にお任せ下さい」


彼は 私に、優しく微笑むのであった。

あやとりみたいに、ほどけないように。

ふかみん
「これで、離れることがないね」


ワンコール、鳴り響く着信音



「いやいや、離れた時 嫌だから 保険だよ
離れることは、十分に有り得るからね」

ふかみん
「ずっと働いててくださいね」


「今のところ、永遠を誓えるが
再婚したら どーだかねー」

ふかみん
「僕は、もしかしたら
どっか行っちゃうかもしれないです」


「無理、どこも行ったらあかんで
私、泣いちゃう」

ふかみん
「ほんま、僕のこと お気に入りっすね」


「当たり前」

ふかみん
「猫柳さんの気まぐれで
バラすのだけは やめてくださいね」


「私から、わざわざ言うことはない
もし 喋ったりしたら
裁縫道具 持ってきて
まじで、お口 ミッフィーちゃんに
するからなー」





私は、気まぐれらしい
つまり 飽きっぽい

ふかみんのことは
今は、大事な仕事仲間だって思ってるけど

いつか、大事じゃなくなる日が来るのかな

たしかに、大事だった友達を
なんだか 面倒くさくなって
最近、切り捨てたりもした

そんな日が来ないことを
祈るばかりである。

愛の強化週間、実施中。

八鳥さんの場合


「好きです」

八鳥さん
「うえええーーー、ゲロ吐きそう
なんなん 突然 きっもーー」


「たまには、愛を
伝えてみようかと思いまして」

八鳥さん
「ありがとうー、俺も愛してるよー」







とっぽの場合


「とっぽのしっかりしてるとことか
正義感の強いところとか
人にズバズバ言えちゃうところとか
すんげー好き」

とっぽ
「わ、わ、わ!
なんですか、急に…(笑)
嬉しいですよ」


「たまには、愛を
伝えてみようかと思いまして」

とっぽ
「私も、猫柳さんが好きです!」







阪口さんの場合


「さかぐちさんのこと、好き」

阪口さん
「あざーす!
チャラすぎます、猫柳さーん」


「たまには、愛を
伝えてみようかと思いまして」

阪口さん
「言葉にしないと伝わらないですもんねー」






島谷さんの場合


「私、しまたにさんのこと好きです」

島谷さん
「知ってますよー
だって僕らは、ソウルメイトじゃないですか」


「たまには、愛を
伝えてみようかと思いまして」

島谷さん
「ノンバーバルコミュニケーション」


「難しい言葉、知ってるんだね」

島谷さん
「言葉がなくとも
僕らは、通じ合えるのです!」
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