スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

39 刑法第三十九条



近頃、ワタケン出演映画を探してレンタル店の邦画コーナーを訪れることがあるんですが、その時目についた邦画をちょいちょいレンタルしています。中にはどうがんばっても私には合わない映画もいっぱいあったんですが、今回は良かったので感想書いてみようと思う。
今回見たのはタイトル通り刑法三十九条「心身喪失者の行為は罰しない」について、主に精神鑑定をする側と被害者側に立って問題提起する社会派ドラマ。“主に”というのは見ていただけるとわかるのですが、密かに加害者側にも立っています。
私は邦画に対してそもそも非常に否定的だし、邦画によくある淡々としたムードが肌に合わないと感じていました。もちろんこの映画も例外でなく、登場人物の抑揚のないぼそぼそぺちゃぺちゃした語り口はあまり好きではないし(それが日本人らしいのはわかるんですが)、その上BGMも少ないのでちょっと飽きた。でも前述した通り、様々な視点から問題に切り込んで、それをちゃんとエンターテイメントに仕上げてるのはすごい!と思いました。ラストは全然予想つきませんでした。

作中鈴木京香の、「この事件で心神喪失と判断された加害者は、事件後理想的な手助けをされたのでしょうか?」というセリフが印象的でした。ラストまで見ると、理想的な手助けはされなかったんでしょう。
刑法39条は必要だと思うし、先天的なものでなくても何か外的要因で心神喪失になることはありうる。それは人を裁く現場で無視してはいけないと思う。もちろん、お酒や薬とか、自分の判断で摂取したもので心身喪失に陥った場合は臨機応変に対応するとして。
…が、心身喪失と判断しまた治療が必要とも決断したなら、精神医療の現場はもっと充実しているべきだと思う。なんかこう、いろいろ見ていて、日本の精神医療ってあまり発達してないと感じる。まぁこれは、精神医療に限らないと思うし、どこの国にいってもこんなものかもしれないけど。アルコール依存症や幼児虐待をする親へのカウンセリングの体制も全然整ってない。彼らはもっとケアを受けるべき。厳罰化も必要だけど、同時に心のケアも重視してほしい。厳罰だけじゃきっとだめだ…。

と、ここまでは今までも感じていたことです。
で、ここからは映画を見て思ったこと。
今の日本だと、もしかしてとても、被害者や被害者遺族へのサポートはないがしろにされているんじゃないかってこと。
なんだかよくわからないけど、漠然とそう思いました。じゃあ何をすればいい?ってのも全然わかんないけど。
なんか適当すぎないですか?こんなのでいいんですか?何か他にできないの?
被害者が加害者になることは往々にしてあると思う。じゃあそれをどう防ぐか?傷ついた心やどうしようもない憎しみを、どうしたらケアできるのか?憎しみを煽ったり正当化したりするんじゃなくて、別の方法で…。
何を急に知ったようなことを、と自分でも思うんですが…。考えてしまう映画です。でも実際、どうなんだろう…。

CSIなんか見てると(特にべガス)、捜査員は割と被害者遺族に思いやりを示すじゃないですか。完璧じゃないと思うけど、遺族の心を重要に考えてるように見える。だけどこんなことしてたら、捜査員の身が持たないとも感じる。
どこかに被害者遺族を支える機関を作るべきなのかな…。どう思いますか?うちにはこの問題はちょっと難しい…。
prev next
カレンダー
<< 2009年01月 >>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近のコメント
鮭レシピ
晒されてるよ⇒htt
鮭レシピ
こんなとこ書いても無
鮭レシピ
こんなとこ書いても無
最近
こんばんは。初めまし
最近
いきなりお邪魔します
おもしれぇwwww
管理人も更新しなくな
プロフィール
涙まゆ(旧:ナミ)さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 1月1日
系 統 キレイ目系
血液型 O型