俳優の千葉雄大が主演を務めるスペシャルドラマ『ダブルブッキング』が、日本テレビにて6/28に放送されることが決まった。女優の佐津川愛美と奈緒が千葉に二股をかけられた恋人役で共演する。
本作は、すべてのストーリーがパソコン画面内で展開する、新感覚のだまし合いエンターテインメント。千葉君が、学生時代は冴えなかったが、社会人になってベンチャー企業を立ち上げ、急にモテるようになった主人公・雄二は、イケメンなのに女性の扱いには不慣れなベンチャー企業経営者・雄二役を演じ、ダブルブッキングしたデートをSNSやネット検索を駆使しながら乗り切ろうとするが、どんどんドツボにハマっていく……という役どころ。佐津川愛美が意識高い系OLで、おしゃべりが大好き。雄二との交際歴は半年で、成功者の雄二を心からリスペクトしている彩役、奈緒がちょっと天然な女子大生で、本性は小悪魔。雄二とは最近付き合い始めたばかり、という設定となっているの、マヤ役をそれぞれ演じる。
主人公・雄二(千葉雄大)は、恋人とのオンラインデートを前に頭を抱えていた。恋人の名前は彩(佐津川愛美)とマヤ(奈緒)。彼は二股をかけていたのだ。同じ日、同じ時刻、恋人2人とのオンラインデートがダブルブッキングしてしまった雄二は、2人と別々のパソコンでつながり、両者を行ったり来たりしながら、何とかごまかそうとするが…。
元コントグループ・WAGEの森ハヤシが脚本を担当。二股中の恋人2人とのオンラインデートをダブルブッキングしてしまった男のドタバタ劇。2台のパソコンを駆使して両方とのデートを乗り切ろうとするも、名前を間違えるなど徐々に窮地に陥っていく。何とか誤魔化そうとするがどんどんドツボにはまっていく。そんなドタバタコメディーと思いきや、ラスト3分、まさかの大どんでん返し、サスペンス展開が待ち受ける。
本作はリモート制作のドラマでありながら、パソコン画面全体を使った画面構成をする点で、他のリモートドラマと一線を画している。単なるビデオ通話映像ではなく、パソコン画面全体を映すことで、登場人物たちがビデオ通話をしつつ、一方では別の人とメールでやりとりをしたり、SNSを見たり、ネットショッピングをしたり、さまざまな表現が可能に。これにより「画変わりしない」というリモートドラマの難点を克服し、表現の幅も一気に広げることができるという。
恋人と同じ部屋での共演シーンがなく、撮影はおのずと密を避けて行われた。千葉君は役柄について「本当にクズな男だと思う」と笑いつつ「ボロが出てくる時の取り繕い方がトリッキーで面白いです。前半と後半で世界観が変わるのも見てほしい」とPRした。
日本テレビでリモートドラマが制作されるのは初めて。約3か月ぶりの撮影現場となり「こういった形の芝居は初めて。チャレンジングだと思う。普段声に出して台本を読まないけど、メチャクチャ(声に)出して読んで準備した。いきなりフルスロットルな作品なので頑張って全うしたい」と意気込んだ。
コロナ禍の撮影マニュアルも配布された。「私語厳禁なんです。寂しいなと思いつつも、ジェスチャーでコミュニケーションは取れるから」。最善の注意を払い、現場に立てる喜びをかみ締めた。
▽千葉雄大コメント
──このドラマへのご自身の思い、見どころを教えてください。
自粛期間を経て久しぶりのドラマ撮影ということもあり、周りのスタッフの方たちに笑われるぐらい、すごく緊張しています(笑)。でも、台本を読む時間もうれしかったですし、いきなりフルスロットルな作品なので、頑張って全うしたいと思っています。
オンラインというのは、皆さんも経験があると思うんですけれど、タイムラグがあったり、通常の会話だったらスルーされることも、ちょっと違った受け取り方になったりもしますよね。そういった「オンラインならでは」のハプニングが作品中にたくさん反映されていて、そこがとても面白い作品だと思いました。
それから、オンラインと聞くと、あまり登場人物が動かないイメージがあると思いますが、今回僕が演じる雄二は、二股をごまかそうとした結果、自分で自分の首をしめてしまい、家の中を縦横無尽に動かざるを得ない状況に追い込まれるんです。もう、アスリートかな?って感じで行ったり来たりしているので、そのあたりも楽しんでいただけたらと思います。
──共演の佐津川愛美さん、奈緒さんの印象は?
佐津川さんとは何度もご一緒していますし、同い年でもあるので、すごく頼もしく感じています。
奈緒さんは、最近も同じ映画に出演しているんですが、直接ご一緒するシーンはなかったので、今回共演できてうれしいです。このドラマは登場人物が少ないんですけれど、その分すごく濃厚な関係性が描かれていて、そこも見どころだと思います。
──プライベートでのオンライン上のやり取りで印象深かった出来事はありますか?
自粛期間中はなかなか髪を切りに行くことも出来ない状況でしたが、そんな中「自分で髪を切るから見てほしい」という友人がいまして。みんなでその人が髪を切っているのを眺めるっていう謎の会がありました(笑)。
──「ダブルブッキング」してしまった、されてしまった経験はありますか?
昔、友人とごはんを食べているときに、次の予定を入れていて「次があるから行くね」と言ったら、「俺と飲む日に次の予定を入れるとは何事だ!」と怒られてしまって…。それから1日1件と決めるようになりました(笑)。
──最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします。今やおなじみとなったオンラインの世界ですが、その中で会話を通して徐々に明らかになっていく恋愛関係や人間性を、エンターテインメントとして面白く見ていただける作品です。
ぜひ、気負わずラフに、最後まで楽しんでご覧ください!
▽佐津川愛美コメント
リモート飲みが身近になったり、誰かと共有することが気軽に出来るようになったからこそのストーリー展開に、最後までノンストップで読み進めてしまいました。
久しぶりの現場での撮影、ありがたくうれしく、画面越しにやりたい放題思いっきりお芝居しております。
コメディ要素満載ですので、呼吸感が大切になってくると思います。リモートゆえ、掴みにくい部分もあるかと思いましたが、信頼できるキャスト陣との掛け合いがなんとも楽しく、不安は初日に全て吹き飛びました。
ドタバタ盛りだくさんな1時間を堪能していただける作品になるのではないかと思います。この作品をこのチームで、みなさまにお届けできることをうれしく思います。
▽奈緒コメント
PC前でのお芝居がどんな風にこの作品に溶け込むのか、とてもワクワクしています。今現場で新しい挑戦ができる幸せを噛みしめたいです。
▽小田玲奈(日本テレビ情報・制作局プロデューサー)コメント
緊急事態宣言下の5月中旬。世の中に「リモートドラマ」がたくさん現れた頃、この企画は生まれました。
発案者はバラエティー出身の水野格監督。
日テレの「月曜から夜ふかし」や「世界の果てまでイッテQ!」で、スタジオに出演者がいない分、「テロップ」を画面いっぱいに出す演出で、いつもと同じように(ひょっとしたらいつも以上に)面白い放送になっていたことに感銘を受けた水野監督は、コレをドラマでもやってみたいと考えたのです。
そう、「ダブルブッキング」は「見る」だけじゃない、「読む」ドラマ。
現在、撮影真っ最中です。出演者は常に「PC画面に何と何が出ているか」を確認しながらお芝居するという、今までにない撮り方をしています。
主演の千葉雄大さんはじめ、佐津川愛美さん、奈緒さん、皆さん表現力豊かで小さい画面から溢れ出しそう!3人の呼吸もピッタリ、終始笑えるシーンになっています(まだ一度も直接は会ってないなんて信じられない!)。
「新しいドラマの可能性」を感じる作品になっていますので、どうぞお楽しみに!
スペシャルドラマ『ダブルブッキング』は日本テレビにて6/28 13時15分〜14時15分放送(関東ローカル)。放送終了後には、動画配信サービス【Hulu】でスペシャルコンテンツとともに配信される。