前回のひとりごとから…

ワタシは騎士として旅立った…

…胸に疑問を抱きつつ
答えは 見つかるだろうか?……




3国国境を 知ってるだろうか?
魔王城へ抜ける途中にある国境地帯だ…
この先には 南にマーロ共和国 東にクリシュナ魔王国が 存在(あ)るらしい……



ここの魔物は 広がる平原に比べると かなり強く
修行には 丁度よい場所だ…



しかし 魔物を狩りすぎると ここのヌシが 現れ
逆に冒険者を狩るとゆう
噂だ……



ワタシは偶然にも遭遇してしまったのだ……


孤立無縁の時に………


…どうして こんなことに……


……………


…いきなりで悪いが
平行世界を知ってるいるだろうか?

我々がいる世界とよく似た世界…
……しかし 微妙に違う世界…

魔物との戦闘中に感じる
違和感……

そう ワタシは魔物と戦っているのに ワタシ以外が居ない世界…
もちろん パートナーは 一緒にいるが……

戦闘に入る前まで 近くに居た冒険者が見えなくなる現象……

あれの世界規模だと思って欲しい……

とにかく ワタシとパートナー以外が存在しない世界……

狩りに夢中に なっていたワタシは 気付いていなかったのだ…

そんな世界に迷い込んだコトに……




“カラアゲ”と呼ばれる空飛ぶ魔物と遭遇 した時だ…

一緒にいた
ムラサキ色の大きな影が
咆哮(ほうこう)をあげた


「あれは…ベルナルド!」


パートナーが悲鳴をあげる……

この世界の魔物に個体名は無い…

種族ベルナルド……

めったに お目にかかれない珍しい魔物……


それだけに 桁外れに強い……




…ここは 戦うべきか?

…それとも 逃げる?

パートナーは ワタシに
判断を求めている


そう ワタシが 決めるのだ

この異世界に迷い込んだのは 戦闘後だ…

…ならば もう一度戦えば 元の世界に戻れるかも!

ここで逃げても 元の世界に戻れるか わからない…

ワタシは 選択した……






……

………





!?



「……ここは?」



…見覚えがある
アブル連邦 城門前


修道士 女試験官が
ワタシを見下ろしている…



…そして
周囲の喧騒が聞こえてきた………