前回のひとりごとから…

若い拳闘士たちの後を追い戦闘に参加した…


おせっかいかもしれない

……だけど

放っておけなかったから…




何度か ふたりの戦闘に参加したのち

彼女から声をかけてきた…
「Lv上げですか?」


また やってしまった……
相手に断りもなく無言で
戦闘に参加し続けていたのだ……


「…ただの」

('_'?)

「おせっかいです…」

他人(ヒト)と会話しなれて
いない ワタシに返せた
言葉は
……これだけ だった
と思う

他人(ヒト)から声をかけられた事がなかったから……

かなり 焦っていた
自分が なんて返したか
よく覚えていない……


彼女は

「助かります」

と答えた…

…嬉しかった
たとえ ソレが社交辞令
だったとしても…

それから 彼女達の戦闘に 何度か参加すると…


「フレになりませんか?」

彼女から 声がかかった…

……?

話すことに慣れていない
ワタシは どう答えようか と足を止め考え込んでしまった…

「……いいですよ」

顔をあげ やっと答えたときは……

彼女らは次の魔物を
求め
……走り去ったあとだった


ワタシは……
騎士として……
いや ヒトとしても
……ダメなのでは?


仕えるべき主人も見つけられず
騎士としての生き方に
自信を持てなくなった
ワタシは……



……転職することにした



…………騎士(ナイト)として…… ー終わりー