前回のひとりごとから…

怪しい気配に振り返った

ワタシは…

ありえないモノを見て

きをうしなってしまった

………




……

「…キミ ……キミ……
……キミッ!!」


……
………

…パートナーの声が聞こえる……

目の前に パートナーの顔が 見える…

「……ワタシは?」

混濁した意識が
はっきりしてくる…

頭の下に柔らかい感触を
感じる……

……あぁ
…パートナーが ひざ枕をしているのか……

不思議な安堵感を
感じつつ

パートナーに疑問を問いかけた


「…どうして
…こんな状況に?」


「…もうっ たいへんだったんだから!!」

「とつぜん さけんで
ばったり倒れるんだから 」

「ここまで 運ぶの
たいへん だったんだから!!」


………


「…何か 見なかったか?」

「えっ? なにか あったの?……」


「…いや 別に いい……」

…あの化け物を見たのは
ワタシだけ らしい……

なぜ? ワタシだけに?…
疑問が持ち上がる……

ワタシだけ平行世界へ
移動したのだろうか?…

しかし 確かに パートナーは 後ろにいた…

…いや あれは 本当に
ワタシの
パートナーだったのか?


「それにしても キミ
かわいい 悲鳴を あげるんだね
おどろいちゃた」

… /// /// ……!!

ワタシは 途端に
恥ずかしくなり

思わず顔を両手で覆った

「…いや ……見ないで…」

「キミも女の子なんだからむずかしいことばかり
言ってないで
そういうとこ
もっと だしていった方がいいと思うよ…」

その言葉に ワタシは
いつもの落ち着きを
取り戻し…

「…今さら そんな事は
出来ない…」

「あいかわらず キミは
かたいんだから…」


パートナーの不満を
聞き流しながら…


迷っていた“カカオ村”に行く 決意をした…

行けば 今回の件 何か
解るかもしれない…
わからないかも知れない

「ワタシは つくづく
知りたがり なのだな…」
自嘲気味につぶやいた…


「えっ? なにか 言った? …」

パートナーが覗きこむ

「…いや 何でもない」

パートナーのひざ枕から
立ち上がりながら
ワタシは 答える…

少し 名残惜しい気もするが ワタシの行くという
決断に迷いは無い…


「…カカオ村に向かおう」

ワタシは はっきりと決断した………