前回のひとりごとから…

戦士に転職した ワタシは
連邦酒場から一歩踏み出すと…
城内都市の あちこち から…
悲鳴が聞こえてきた…




ご存じの通り アブル連邦 首都は城の中にあり
魔物の侵入は難しい…
逆に侵入されてしまうと
城内に暮らす人々に
逃げ場は ない……

しかし城内には
“炎の洞窟”と呼ばれる
場所がある
…そこから 魔物が
あふれでた……
のか?

ワタシは いつでも
戦えるように
慎重に 歩を進めた……



積んである木箱に
身を隠し
パートナーには
ワタシの後ろを警戒するよう指示を出し

遮蔽物の かげから
近くの悲鳴のする方向へ
そっと顔をのぞかせる…



なんだ あれは…?





ソコには 悪夢のような
光景が ひろがっていた…


君は 普段 見慣れたものが見えなくなったら
どうするだろうか?……

眼前にあるのは
まさに そういう事だった……

冒険者の上半身が
宙に浮き

往来を漂っている…


右往左往するもの…

泣き叫ぶもの…

神を罵るもの…

………等々

そこは 大混乱していた…

ワタシは吐き気をこらえながら
観察を続けた…

どうやら冒険者 全員が
この症状を 起こしているわけでは ないらしい…

初めて見る 装備を着けている者がいる…


“…近々 カカオの産地で祭りがある…

選ばれた者だけが
身に付けられる装備が
あるらしい…

それを纏うと 祭りのなかで有利になれる…”

………等々


たしか…
城内に立っている掲示板
に 書かれていた…
そのことを ワタシは思い出していた……


“祭り”と
何か 関係が?……



背後の気配に 何か…

ワタシは背後にいるはずのパートナーに呼びかけながら
振りむいた………


ソコには 生首!?
が浮いて……………


ワタシは あられもない
悲鳴!!をあげ………



……………


………きをうしなった