前回のひとりごとから…


それから ワタシたちは
長らく語りあった……





夜も更け……
三本目のジュブルフカの瓶もだいぶ軽くなってきた頃

3人 ともに 酔いがまわってきていた


パートナーは既に酔いつぶれ 安らかな寝息をたてている………



「…きみとワタシは
既に親友(とも)だ………

……何かあれば ちからになりたい…」



彼の正面に向かい
彼の目を見つめて
ワタシは話しかけた…



「…いや 別に 困っている ことは……」



ワタシから視線を外し
左斜め下を見ながら
彼は 答える



「……そうか

でも ワタシ達はきみの
味方だ 忘れないでほしい…」



彼の心中を察し
ワタシは それだけを伝えた……

彼は少し面食らった表情を見せ 話題をそらすように
暗闇を指差した



「もうすぐ 夜が明ける」



「夜が明けると どうなる?」



ワタシも彼に続ける



「知らないのか?
ここから観る朝日は絶景
なんだぜ」



片目をつむって彼が答える
かっこよく きめたつもり
だが まだ幼さの残る彼の顔は カッコいいより
かわいい だった……



ワタシは吹き出さないよう顔を引き締め



「……そう…
楽しみだな
………」



カッコよくキメてる
つもりの彼に失礼だから
そう答えた……