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season2 第7話(中)

裂鬼戦から数時間後。本部・救護所。


憐鶴(れんかく)はうなされていた。昔の悪夢を見ていたらしい。
やがて目を覚ます。

「気がついたか?」
鼎の優しい声。救護所には鼎の他にも彩音といちかもいる。
「憐鶴さん、ずっと気を失っていたんだよ。うなされてた」


「憐鶴…元の姿に戻っているが、何が起きてるんだ?」
「…え?」


憐鶴は思わず自分の顔を触る。嘘…戻ってる!?
憐鶴の顔の包帯はない状態。絶鬼ではなく、裂鬼が元に戻る鍵だったなんて。

「…なんか空虚しかないです。急に目的がなくなったような気がして」
憐鶴はかなり戸惑っている。


「絶鬼はまだ倒したわけじゃないだろ。憐鶴…何があったんだ。ずいぶんとうなされていたが」
鼎は心配そう。


「今ならようやく話せます。10年前、仲間を失いました。それからずっと独りで戦ってきました」
「憐鶴が御子柴だった時って、一般人ではなかったのか?」

「微妙なところですが、民間組織の諜報員として活動してました。
絶鬼の襲来で仲間は全員、失いましたが」
「新島は一般人か?」
「彼は一般人です。彼は私が死んだと思っているようですが…」


「憐鶴、今一度協力して欲しい。九十九(つくも)と鷹稜(たかかど)の重要性はわかった。私はどうしたらいい?戦えない身体だが鷹稜には意思があるし、人間化出来る」
「九十九も人間になれるんです。封印を解いてないだけで」


九十九も人間になれるのか!?初めて聞いたぞ。


「九十九の封印…解きましょうか」
憐鶴は立つと、救護所を出てある場所へと向かう。武器が置いてある部屋だ。

鼎達も救護所を出た。



本部・司令室。


「九十九の封印を解く?…てか憐鶴、お前なんか丸くなった?気のせい?元に戻ったせい?」
宇崎は元の姿に戻った憐鶴に驚きを見せる。

「まぁ…そんなところですかねぇ…」
「俺達に協力すんのね。わかったよ」



ゼノクでは憐鶴の意外な行動に、蔦沼は驚きを見せた。

「憐鶴が協力したの、初めてなんじゃないか?
少しずつ心を開いてきたのかな」
「長官、最初から紀柳院と泉を組ませるつもりだったんですか」
西澤が気になることを聞いてきた。

「そりゃあね」



「しかし、変わった経歴だな。民間組織の諜報員から襲撃を機にゼルフェノアのいや…ゼノクの特殊請負人になるなんて」
「民間組織は壊滅しました。あの戦いで」


あの戦い…?鳶旺(えんおう)決戦のことか?


「憐鶴もハードだな…」

「紀柳院さんも壮絶だと聞きました。その仮面の下、大火傷の跡があるなんて…」
「怪人由来のものだ。顔の大火傷の跡は簡単には消えない。
身体の火傷の跡はだいぶ目立たなくなったけどな」


「きりゅさん、憐鶴さん〜」
「なんだ、いちか」

「ここで話してないで休憩所でゆったりしようよ〜。きりやんがハーブティー用意してるよ。お茶菓子もあるって」


桐谷が紅茶ではなくハーブティー?

「憐鶴さんにもう少しリラックスして欲しいからだと思うの。ね、休憩所に行こうよ!」
半ばいちかに連れられて休憩所へ来た2人。そこには桐谷がハーブティーを淹れていた。


「2人とも打ち解けてきたみたいですね。美味しいお茶、いかがですか?休息は大事ですよ」

憐鶴は「なんだこの喫茶店のマスターのような隊員は?」と思っている。桐谷の癒しオーラが凄まじい。


憐鶴はハーブティーを飲んでみた。優しい香りに癒される。


「どう?美味しいでしょう?落ち着いてきましたか」
「…はい」

憐鶴はどこかリラックスしたかのように見える。桐谷は微笑んだ。
束の間の休息といった、和やかな雰囲気。さながらお茶会だ。


鼎がポツリと聞いてきた。

「憐鶴、復讐代行なんてやめればいいのに…なんで続けるんだ」
「断ち切れないんです。負のループから」

「この戦いを区切りにして終わらせないか」


憐鶴は無言のまま、ハーブティーを飲む。彼女はまだ答えが出ないが、絶鬼を倒したい意志が強いのは変わらず。


「憐鶴、九十九の封印は後日解こう。
鷹稜は喜ぶかもしれないな。仲間が出来るのだから」

「九十九の仲間…」


憐鶴は相棒の対怪人用鉈に仲間が出来ることに、少しだけ希望が出てきた。



後日。憐鶴は九十九の封印を解くことにする。数年ぶりに封印解除をするため、彼女は緊張していた。


無題

話題:おはようございます。
昨日の拍手9個ありがとうございます。昨日からガンダムサンダーボルト地上波初放送だから観てみたけど、BGMがオサレだなーとは思った。原作は漫画なのね。タイトルだけは聞いたことあった。

めちゃめちゃガンダムしてるなサンダーボルト…。


閃光のハサウェイTVエディションは前半2週しか見なかったですが。



ゲトレ、次回スペード回きたー。日向くんの出番多いの確定じゃん。ターゲットがスペードの初恋の人な時点で、波乱の予感しかしない…。
ゲトレ後半入ったけど、警察がじわじわ来てるってか…エース達は最後警察に捕まってエンドにはならなそうな気がする。
捕まるエンドだとなんか…なんかなー。話的に面白くないというかさ。

大学病院のあの若手医師が仮面ドクターズの正体知りたくて、秘密裏に警察に協力したせいか?


エース、やっぱりあの大学病院辞めていたのか。やっぱり因縁あったんすね。
…てことは、回想に出てきたジョーカーと出会った頃のあの死にそうな顔してたエースと繋がってくるのか。絶対大学病院と関係してるだろ。

この理由は終盤あたりに明かされそうな予感。4年前、エースに一体何があった!?エースと付き合いが長いクローバーは知ってるみたいだな。



冬ドラマ、大病院占拠とゲトレしか観てない。大奥は観たり観なかったり。
今日から始まる夜ドラ「超人間要塞ヒロシ戦記」、なんか面白そうなんで観てみようかな。原作漫画っぽいけど、予告の時点で「なにこれw」ってなった。

一見すると恋愛ドラマのようですが、全然違うのね。恋愛が国の存亡に関わる話って、すげー気になるよ…。


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