スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

貴公子ジュニアをお忘れか

話題:ひとりごと
なんとなくほとんど観ない番組の初耳学観てたら、遠藤憲一がゲストだったが…出演作リストの一部が出てたのですよ。
カクレンジャーが入ってないことにもやる。


エンケン、カクレンで貴公子ジュニアで出ていたやん。キャラが強烈でしたな、貴公子ジュニア。しかも強いし。幹部クラスってのもあるが。



今思うとカクレン、色々とすごいよね。

ケイン・コスギとショー・コスギがバトルしてたり、大杉漣も出てなかったっけ?カクレン好きだった。懐かしい〜。


ラスボスは倒さないで封印エンドだったな〜。敵が妖怪だから納得だけども。土着的な敵だからね。
ダラダラ回が子供心に怖かった記憶がありますが、あれって、サスケが仲間を助けるシーンがめちゃくちゃいいんだよな〜。

シュテンノウジ回とか地味に怖い回が多いカクレン。
サスケ達の忍者衣装がかっこよくてな。修業シーン入ってるのも良かったよね。



無敵将軍のデザインめちゃくちゃ好き。城がロボになるデザイン、いいよね〜。

無敵将軍の炎の剣もめっちゃ好き。サスケが人間サイズの無敵将軍の剣で戦うシーン、あったよね?


パワーアップしたロボがカクレ大将軍だっけ?ツバサマルと合体するやつだ。必殺技がパンチメインだった気が。



Z世代とか若い人は知らないだろうよ…。エンケンがスーパー戦隊に出ていたの。
カクレン主題歌、歌詞をよく見るとチャラいのがなんかいい。


女性がリーダーの戦隊でしたな。しかもホワイト。鶴姫好きだったな〜。
中盤からサスケのリーダーっぷりが発揮されてたような…。いつの間にかリーダーが変わってるが、細かいことは気にしない。

ポップなアメコミ風の演出好き。あれはカクレンならではですな。
戦闘員のドロドロがなんか愛嬌あるんだよね〜。EDは元祖妖怪ダンスだよね、あれ。



最近のスーパー戦隊敵が味方になるパターン、終盤がやけに多くないか?
ゼンカイもステイシーが味方になったの、ほぼ終盤ですし。

しかし、ゼンカイザーの駒木根くんが2作連続スーパー戦隊出演って。珍しいパターンだよね。
しかもドンブラ総集編でマスターがゼンカイ時代?を振り返るのは斬新すぎだろうて。



今日は特撮の話しか書いてないな…。


ちょっとしたドンブラロス

話題:ひとりごと
昨日のふしぎ発見のゲストに森崎ウィンが出てたけど、しれっとバックにドンブラ主題歌が流れていたの細かい。


ちょっとドンブラロスしてます。ハマる程ではなかったけど、毎回カオスだから観てしまうやつ…。結果的にちょっとハマってたってことになるのか?


井上戦隊だから裏設定細かそう。実は放送出来ないようなエグい設定とかあるんじゃ…。井上脚本なせいか、つい勘ぐってしまう。

きびたんごシステムって、何気にエグいよね〜。


ドンブラや脳人のシステムって、メンバーの替えが利くからいくらでもやりようあるのはすごいよ…。


脳人3人衆の中ではいつの間にかソノニ推しになってた自分…。後半の恋する乙女になってから急にだよ。あみさちゃんが可愛いのもありますが。

脳人3人衆は3人でひとつだから、ソノイとソノザもいないとなんか変よね。
ソノイはおでんどんだけ好きなんだっていう。最終回でもお馴染みのおでん屋台が出たのは安心した。
ソノザは漫画に感動して編集長してんし。後日談でガチではるかの編集長になっていましたな。


あの桃井陣がいた亜空間の謎、解けてないよね?あれ、結局なんだったんだ…。
ドンブラの「管理人」は喫茶どんぶらのマスターだが。陣に関しては謎のまま終わってる…。



カオス戦隊の次は王道謳った戦隊ですが、タイトルからして全然王道じゃないだろうよ…。
タイトルに王が3つ入っている時点で癖強いって。



昼寝しまくりました。昼寝って域じゃないですが。
妹夫婦は滞在時間10分もなかったので、自分には用なかった模様。

昼間、居間ではファミ劇のチームバチスタかけてたんで、親父はようやくおまかせのつまらなさに気づいたか!…って感じ。
居間ではファミ劇流しがち。たまに個人的にWOWOWとかの映画観たい時、あるんだが…。

ライダー映画やアニメ映画やる日に限って、放送時間が悪くて観たくても観れないジレンマ。
ファミ劇でサスペンスドラマばかり見せられる身にもなれよ!親は好きなんだろうけど、選択肢が少なすぎだろこいつら…。

自室では地上波しか映らないですが、最近深夜アニメに目覚めたせいか意外と大丈夫だった。
今日も進撃総集編観るよー。寝不足確定だ。


今回のスーパーヒーロータイム


話題:ひとりごと
ギーツいつの間にか2クール目が終わってたっていうね。ベロバが出てきてから一気に面白くはなってきてるが。
ドンブラ最終回、そう来るか!?…と思った。最終回でムラサメが回収されるとは…!



ギーツ24話。総集編ですね。デザグラ特番という名の総集編だな。ベロバが番組をジャックするあたり、敵サイドの総集編にもなってんのはやるなと思った。

ベロバが番組ジャックしてからジャマトサイドの意図が明らかになりましたが、ジャマトグランプリを開催するみたいなこと言っててさらに波乱の予感。


総集編なんで感想らしい感想はないんだけど、戦闘パートでサポーターが勢揃いするシーンは胸熱。


タイクーンのサポーターのケケラ、今まで声しか出てなかったけどついに姿が出ましたな。
ナーゴのサポーターも今まで手紙形式で文字しか出てなかったが、ついに出たね。ナーゴのサポーター、キューンっていうのか。

キューン…以前、祢音と遭遇した謎の男じゃん!フラグ回収されてる。そこで来たかって感じ。


次回、人を不幸にするジャマトグランプリ開幕って…ベロバめちゃくちゃ引っ掻き回してんな〜。
嵐を呼ぶ存在いないと面白くないよ。ベロバは変身すると巨大化するから厄介だし。こいつを倒すまでめちゃくちゃかかりそう。


ケケラとキューンは変身するといきなり生き物型になるのか、このパターンは初めてじゃない?
ケケラはやっぱりカエルなんだな。キューンは鳥?



ドンブラ最終回。漫画賞授賞式からスタートしたけど、タロウがいない理由が…。
タロウの様子がおかしかった理由が判明。何気に重い…。
仲間の記憶がだんだんなくなってリセットされるって。だから早めに誕生日パーティーを開いたのか。

ソノイからしたらめちゃくちゃショックすぎるやつ…。タロウと仲良かっただけに。

タロウがドンブラメンバーにドンブラになってどうだったか聞いて回ってたけど、さらっとイヌが夏実にフラれるのはツラいな〜。
キジも複雑なんだけどさ…。


元老院のソノナとソノヤ、処刑人だったんか。容赦なくやられる監察隊。呆気なく倒されてる…。怖っ。
人間態でも強いって、かなりヤバイ敵。


何がびっくりって、戦闘パートでムラサメが元老院に反抗して味方になったとこだよ!
ムラサメ、最終回で回収される。ムラサメの動向は気になってました。

名乗りだけで攻撃出来るドンブラって強くないですか…。明らかに衝撃波出てましたよね。
タロウが強すぎるだけかもしれんが。

脳人3人衆とムラサメにも名乗りがあるのは良かった。ムラサメは味方になると頼もしいんだよね〜。


最終回なんで、いつもの場所で爆破ラッシュしてましたな。盛大に爆破してらっしゃる。
火薬の量、エグくないですか…。最終回だから大盤振る舞いしたのかな。ガチ爆破なあたりヤバイ。

最終回限定の必殺技で倒すのもドンブラらしいけど。


特殊EDでメンバーの後日談が出てましたが、イヌとソノニが指名手配されてるー。そう来るか!?愛の逃避行してたな。
ソノニちゃんは完全に恋する乙女になってたもんね、後半。

キジは夏実とくっつくフラグ来た?前回からなんとなく夏実の行動でフラグは立ってたが。

サルはいつも通りで安心した。俳句詠まないサルはサルじゃない。

オニは連載決まってソノザ編集長にスパルタされてたのはふふっと来た。
1話がオニ視点だったせいか、最終回もオニ視点で終わるのね。しかも記憶がリセットされたタロウが出て終わりって。
「縁が出来たな」の台詞が来たのはなんかじーんと来たよ。


最終回で出てきた漫画のシーン、タロウが原稿読むところで軽く総集編になってたのは細かいな。カブトムシのギッちゃん…。

漫画賞受賞作がドンブラザーズの話って、綺麗に回収してるよね。実話を漫画にしましたっていうのははるからしいや。


あのはるかが描いたドンブラ漫画、現実で発売予定ないんですか?
どうでもいいけどすごい気になったよ。読んでみたい。



次回作の王様戦隊キングオージャー、「王」が3つ入ってるってすごいタイトルだな…。ドンブラを超えるカオスで癖つよ戦隊は出なさそうだが、どうだろうか…。
予告を見た感じ、王道には見えない…。キングオージャー、略…なんて呼べばいいのか。

変身前の5人出てましたが、女性はイエローとブラックか?女ブラック初めてじゃね?たぶん。それか2回目あたり?
あのかぶき者みたいな長身の人、衣装が派手っすなぁ…。どういう衣装なの、あれ。

イエローは姫っぽいが、レッドとパープルはなんなんだろ。ドンブラは変身後がカラフルで派手だったせいか、キングオージャーの色調暗いなって思っちゃう。

全員肩マントがあるデザインなんだな。


動いてるとこ見ればだんだん慣れるかな。もはや毎年恒例ですが。最初慣れなくて見ているうちにいつの間にか動じなくなる現象。ライダーでもありがち。

ドンブラは井上戦隊だったけど、キングオージャーはメイン脚本誰になるのかしら。
キングオージャーの世界観がめちゃくちゃ気になる。タイトル的に、ファンタジー系の戦隊なんだろうか…。


映画予告CMで毛利脚本の龍馬とヤクザが絡むやつ入ってましたが、なんだか面白そうだと思ってしまった…。
毛利脚本、最近だとリバイスにたまに毛利脚本回があったなーって。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手5個ありがとうございます。昨夜、弱ペダ→攻めすぎ世界旅行→信長のスマホ一挙放送→進撃特別総集編を2夜観てから寝た。…眠い。

進撃、初めて見たけどエグい描写が多いっすな〜。人バンバン死ぬし。残酷描写は当たり前なところが。
今日も進撃特別総集編見ます。今夜は3夜連続か。


信長のスマホはふふっときた。声の信長が声優の島崎信長なのね。
天下人のスマホ、またやってくんないかな。面白いなこれ。



ドンブラ最終回、どう終わるんだ…?予想全くつかないよ。

今日から始まるレジデント・エイリアンめっちゃ面白そう。



今日はまぐろの番組やらないみたいなんで内心ホッとしてる。おまかせ見せられるのは嫌だけどね…。

大病院占拠、人質の中に鬼がいるって誰なんだろ。警察の中にも明らかに鬼いるよな…。



今回のゲトレ、話めちゃくちゃ重そう…。

ニチアサ感想、妹来る前に書けるかなぁ。
キュアプリズムの必殺技、元気玉ですか?プリズムの技って飛び道具系と近接戦特化型みたいっすな。

キュアスカイは肉弾戦特化型って感じがするけど、あの必殺技の溜めってヒーローものの王道行ってるよね。


ましろの幼なじみのあげは、18歳って…高3なんだろうか。あげはがキュアバタフライになるのかねぇ。


episode1 ある洋菓子店(上)

西東京の某所。特務機関ゼルフェノア本部から少し離れたところにある、ゼルフェノア本部寮のほど近く。どこかレトロな街並みが広がっている。

その一角に、老舗の洋菓子店がある。
お店の名前は「洋菓子処 彩花堂(さいかどう)」。このお店は家族で切り盛りしている。



数年前、彩花堂の看板娘・甘祢風花(あまねふうか)はある客と出会った。風花からしたら衝撃的な出会い。

それが新人隊員の紀柳院鼎。鼎は親友であり、先輩の彩音と共にこの店を訪れた。鼎は彩音に連れられて初めてこの店にやってきたというわけ。


「いらっしゃいませー」

風花はいつも通りに笑顔で接客しようとするが、白い仮面姿の女性に衝撃を受けた。


か…仮面!?隣の人は友達かなぁ。なんで仮面を着けてるんだろう。


彩音は鼎に色々と話してた。ケーキを選んでいる。

「ここのケーキ、美味しいんだよ。私が奢るから好きなの選んで」
「う、うん…」


この当時の鼎はまだ新人隊員。ゼルフェノア寮周辺のお店や役立つ情報を彩音は教えていたらしい。
彼女は鼎が甘いものが好きだと知り、このお店に連れていった。

やがて鼎はケーキを選ぶ。彩音もケーキを選んだ。


「ありがとうございましたー」

風花は店を出る2人を見た。彩音は以前も来たこともあるお客さん。もう1人の仮面の女性は初めて。



風花は後にその2人がゼルフェノア隊員だと知る。


鼎の初来店から数週間後の某日。風花は母親の蜜花(みつか)からそれを聞いた。

「お母さん、知ってたの?」
「このお店はゼルフェノア御用達よ。あの仮面の女の人も隊員じゃないかしら。あの時彼女の隣にいた人、隊員よ?」


あの人、隊員だったんだ…。


風花は接客担当なため、色々なお客さんを見ている。お菓子屋さんであることから、客層は幅広い。

鼎はあれ以降、たまに来るようになる。そして常連客へ。
彼女からしたら徒歩圏内であることから、アクセスがいいらしい。



「い、いらっしゃいませー」


あの人、来たんだ!気になる、名前がものすごく気になる!

風花は常連客となった鼎に、初めて声を掛けてみることに。
店内には風花と鼎だけ。鼎はだいたい夕方頃来店する。それか閉店間際。


「あ、あの…よく来るんですね…。ありがとうございます」


緊張で声震えてるよ〜。
風花、内心パニック。

鼎はショーケースのケーキをしばらく見ていたが、ちらっと風花を見た。目が合ったような気がした。


「心の充電しに来てるんだ。ここのお菓子は美味しいからね」

最近、仮面の彼女は焼菓子も買うようになった。ケーキと焼菓子両方の時もある。


「あのぉ…失礼ですが…ゼルフェノアの人ですか?」
「そうだよ」


やっぱりー!


「なんで仮面着けているんですか?」
「…知らない方がいいこともあるよ。あなたには教えたくない、知らないままの方がいいから」

「せめて名前だけでも教えてくれませんか?ずっと気になっていたんです」
「紀柳院だ」

「きりゅういん…?」


鼎は再びショーケースを見るとシュークリームとプリンを選んだ。シュークリーム2つにプリン2つ、その日は買ってくれた。


「ありがとうございました〜」
「また来るよ」

鼎の声が嬉しそう。もしかして、仕事終わりに来てるのかな。ゼルフェノアって…忙しいよね…。



鼎の初来店から数年後。こんなこともあった。


その日の鼎は制服姿のままで来店。風花は初めてゼルフェノアの制服を見る。
彼女は何かあったのか、辛そう。


「まだあれは残っていますか!?」
「あれ…ですか?」

風花はきょとんとしている。鼎は何かあったのはわかった。顔は見えなくても彼女は何かを求めてる。
風花は鼎が買うものの傾向を熟知していた。


「あ、あの…まだありますよ。シュークリーム」
「良かった…」

鼎は泣きそうな声を出す。ショーケースを見る余裕がない時もあるんだ…。
彼女は心が石ころのようになっていたのかもしれない。それを溶かすのがシュークリームだった。

鼎はシュークリームをよく買う。なければ自家製プリン。
ケーキは自分へのご褒美や、誕生日・クリスマスイブに買うこだわりがある。



彼女はとにかくこの洋菓子店を愛している。たまに接客に出る蜜花に癒されているのもあるんだろう。
甘祢家は父親と風花の兄がパティシエ。母親は焼菓子担当。

お店はクリスマスなどの繁忙期になると短期バイトを雇っている。そんな感じだ。地元民に愛されてるような、そんな町のお菓子屋さん。



こんなこともあった。その日はどしゃ降り。
雨降りはお客さんが極端に少ない。店内は風花ひとりだけ。


鼎は傘も差さずに雨に濡れながらも来店。風花は鼎の姿に驚く。

「紀柳院さん、びしょ濡れですよ!?風邪引きますってば!」
この状況を知った蜜花は慌てて出てくる。
「鼎ちゃん!今、タオル持ってくるわね。風花、鼎ちゃんをお願い」

「わかった!」


風花は鼎を店内にある椅子に座らせた。雨はどんどん強くなっていく。

「びしょ濡れになってまで来なくてもいいのに…」


私、何言ってるんだ!?せっかく来てくれたお客さんなのに!?


蜜花がタオルを持ってきてくれた。風花の母親・蜜花はいつの間にか鼎に親しみを込めて「鼎ちゃん」と呼んでいる。
親戚のおばちゃんのような感覚らしい。


「この雨じゃあ今日はお店早めに閉めた方がいいかもね。あ、鼎ちゃんはゆっくりしててね。風邪引いちゃうわ」


鼎は黙っている。髪の毛から水が滴り落ちているのに、拭こうともしない。

風花は戸惑いを見せていた。紀柳院さん…どうしたんだろう。なんだか様子がおかしいよ。


鼎はようやく髪を拭きはじめた。
「風花さん…」
「なんでしょうか?」
「…ごめん」

「謝らなくてもいいよ!お母さん、紀柳院さん…体震えてる。ブランケット持ってきて!」


蜜花は慌てて客用のブランケットを持ってきてくれた。風花は鼎の肩にかけてあげる。


「何か食べたいものはありますか?それで来たんですよね」
「………シュークリームが食べたいんだ…。今日は店…早く閉めるのか。4つお願いします」


鼎の声が元気ない。わざわざびしょ濡れになってまで来たなんて。
鼎は先にお金を風花に渡した。蜜花はオーダー通り、シュークリームを4つ袋に入れていた。雨対策にとビニールのお店の袋にも入れてくれた。袋は二重。

鼎は淡々と濡れた髪を拭いている。
風花は心配した。仮面…濡れてるよ?拭かないのかな…。目元のレンズに水滴ついてる。見えにくそう。


鼎はようやく立ち上がり、袋を受け取ろうとした。
突如、ガクンと鼎の体が揺れる。思わずショーケースに手を掛けた。


「大丈夫!?」

蜜花が心配する。鼎は体勢を立て直そうとするがうまくいかない。
鼎は薄々感じていた。発作が出たのか?


なんとか体勢を立て直すがなんだか怪しい。

「紀柳院さん、傘貸しますよ」
風花が貸し出し用のビニール傘を渡そうとする。鼎はそんな余裕もない。息切れを起こしていた。


「紀柳院さん!?」

鼎は立っていられなくなる。やっぱり発作だった。
「救急車呼ばないと!」


鼎は慌てる蜜花を見た。

「大丈夫です…軽い発作だから…」
「でも…。風花、紀柳院さんが落ち着いたら彼女を送ってくれるかな。あなたなら大丈夫だよね」

「紀柳院さん、私が車で送りますから」
「……すまない…」
「謝らなくてもいいですよ!紀柳院さん…体調悪そう」

「たまにあるんだ、発作が…」


その日は風花に送って貰った。鼎は風花に以前、近くのゼルフェノア寮に住んでいると話していた。
このどしゃ降りの中だもの、徒歩は辛いかもしれない。



鼎が司令補佐になった日。

彼女は仕事終わりにふらっとお店を訪れる。


「いらっしゃいませー」

風花の笑顔は鼎にとっての癒し。
彼女は早速ショーケースに向かうと、ケーキをいくつか選んだ。誕生日でもないのにたくさん買ってる。


今日は何かいいことあったのかな?あれ…制服のデザイン少し変わった?気のせいかなぁ。


「紀柳院さん、なんだか嬉しそうですね」
心なしか笑顔を見せる風花。
「今日、司令補佐になったんだ。その細やかなお祝いなんだ」


司令補佐!?なんかすごいよ!
風花も喜んでる。


「ケーキたくさん買ってくれてありがとうございます」
「ひとりスイーツバイキングするんだ。2日で食べきりそうだけどね」


鼎は足取り軽く店を後にする。風花は鼎の背中を見た。以前よりもなんか変わった感じがする。雰囲気変わった?

閉店間際の店内。風花達家族は閉店準備中。
「ねぇ、お母さん。紀柳院さん、司令補佐になったって」



episode1(下)へ。


前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2023年02月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28
アーカイブ