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season2 第8話(下)

採石場では蔦沼vs絶鬼の戦いがまだ続いてる。絶鬼は炎や氷を駆使してかなりの勢いで攻め立てる。
蔦沼はというと、戦闘兼用義手を展開し雷撃や火炎放射などを繰り広げている。


「疲れてきたか?長官」

絶鬼はまだ余裕があるのかニヤニヤしてる。
絶鬼の見た目年齢は20代前半くらい。蔦沼は50代前半といったところ。長丁場になろうものなら、蔦沼は不利になる。絶鬼は見た目以上に長く生きているらしいが。


「あんたの義手、使えなくしてやろうか!」
絶鬼は突如、一気に距離を詰めるとものすごい力で右腕を折ろうとする。

「義手だから痛みを感じないのか…。ならば」
絶鬼は右腕を掴んだまま、炎を発した。かなり熱い。


「うわあああああ!!」
「これくらいにしてやんよ。あんたの右腕、使えなくしてやった。火傷しなくてすんだな」

蔦沼の義手は両腕。使えるのは左腕だけになってしまう。右腕は絶鬼の炎の影響を受けてしまい、ほとんど使い物にならない。


義手の特殊な金属が仇となったか…。熱伝導がかなり効いてる…。生身の方も右腕はダメージ受けてるな…。


蔦沼は絶鬼の猛攻により、一気に劣勢になる。



本部では北川元司令と晴斗の父親・陽一を呼んだ。晴斗も来ている。


「宇崎が俺を呼ぶなんて珍しい」
陽一は少し戸惑い気味だが、手には対怪人用ブレード・燕暁(えんぎょう)を持ってきていた。

「陽一・北川、悪いけど援護に行ってくれないか。このままだと長官が危ない」


「わかったよ。燕暁、出番だ」
「父さんが呼ばれるってよほどだよね…。室長、俺は?」

「晴斗は待機だ」


待機!?


司令室の前方に佇んでいた鼎に異変が起きる。突然、ふらついたのだ。
鼎は思わず机に手をついた。


「大丈夫か!?」
宇崎は心配そう。鼎は息切れしていた。

「発作が出た…みたいだ…。軽いものだから大丈夫」

鼎はちらっと宇崎の方向を見る。彼女は白いベネチアンマスク姿だが、明らかに辛そう。
御堂は鼎の側に寄り添った。


「鼎、無理すんな。救護所行こう」
「…あぁ」

御堂は鼎の身体を気遣いながら司令室を出た。晴斗達も心配そうだ。
鼎さんしばらく発作出なかったよね…。よりによってこのタイミングでなんて。



本部・救護所。御堂は鼎を寝かせた。


「本当に大丈夫なのか?休めって。しばらく発作出なかったのに…」
鼎の扱いに長けている彼は、彼女を楽な姿勢にさせた。

「上着は脱いだ方がいいんじゃないのか。寝にくいだろ」
御堂は鼎の制服の上着を脱がせた。インナーは黒いTシャツなので問題ない。
代わりに救護所にある、肌触りのいい上着を着せてあげた。


「和希…悪いな」
「お前は謝らなくていいから。とにかく休んでろって」

鼎は御堂を見た。御堂も鼎を見る。
「しばらく側にいるから、安心しな」
「…ありがとう」



採石場に北川と陽一が到着。ここでゼルフェノア黎明期メンバーの力を現役隊員達は目の当たりにすることになる。


「長官!来ましたよ」
「北川と陽一か。かなりマズイ状況だ…」

蔦沼は明らかに消耗している。右腕は絶鬼にやられて使い物にならないのか。


陽一は対怪人用ブレード・燕暁を抜刀、北川は中型の対怪人用銃を2丁同時に発砲。


「燕暁、力を貸してくれ。君の力が必要なんだ」

陽一はブレードに優しく声を掛けた。すると燕暁の刀身が発光。発動する。
晴斗の恒暁(こうぎょう)と似たような発動パターンであることから、似たような性質の武器だとわかる。


北川は比較的大型装備を使うのが意外だった。
「北川のやつ…あんな装備どこから持ってきたんだ…」

宇崎もわからない。

隊員の桐谷が大型装備を使うようになったのは、北川の影響らしいが桐谷は黎明期にいない。



陽一は対等に絶鬼と戦っていた。司令室では晴斗が思わず叫ぶ。
「父さん!!」

北川はさりげなく蔦沼を避難させた。黎明期メンバーは動きに一切無駄がない。


司令室では2人の洗練された戦いに見とれてしまっている。

父さんすごいや…。



救護所では鼎が落ち着いたのか、ベッドから起きる。


「まだ寝てろって。落ち着いたのか?」
「だいぶ落ち着いたよ」

御堂は救護所に2人っきりという、タイミングを逃したくなかったらしい。御堂はおずおずと話しかけた。


「か…鼎…」
「なんだ?」
鼎はいつも通りそっけない。

御堂はさりげなく鼎の手を優しく握る。御堂は鼎にこんなことを言った。かなり緊張気味に。


「仮面…外すかずらしてくれないか?お前の素顔…しばらく見てないから」

鼎は手慣れた様子で仮面を外した。御堂はどぎまぎしている。


久しぶりに見た鼎の素顔。角度の関係で顔はほとんど見えてない。大火傷の跡が痛々しい。御堂は鼎にさらに接近する。
そっと彼女を抱き寄せた。彼女も緊張しているようだ。


「な…なんだ…和希。いつもと違うぞ…」
御堂はかなりさりげなくキスをした。ほんの数瞬のことだった。

鼎は御堂の不意討ちに驚く。
「驚かせて…ごめん…」
「べ…別にいいんだ…。和希と最近時間作れてなかったから…」


鼎はどぎまぎしながら仮面を再び着ける。2人にとっては初めてのキスだった。


心配して救護所に向かっている彩音・いちか・憐鶴(れんかく)の3人。
彩音はドアをノックした。


「鼎、大丈夫?」

御堂が答える。
「鼎は回復したよ。一応様子見するけどな」

あれ…なんか御堂さんの声が緊張気味。何かしらあったのか?
彩音はドアを開けた。そこには顔がほんのり赤い御堂の姿が。

いちかは察した。2人はずっと手を繋いでいる。


御堂はぶっきらぼうに言った。

「長官はどうなってる」
「援護に北川さんと陽一さんを出したからひとまずは大丈夫だよ。長官はかなりヤバイみたい」

「きりゅさん安心しきってるね」
「鼎は寝てるからそっとしてやってくれ」


3人は救護所を出た。

「きりゅさんとたいちょー何かあったのかな。なんだか優しい雰囲気だった」
「いちか、詮索しないの!」



採石場ではいよいよ正念場を迎えていた。
絶鬼との戦い、どうなる!?

北川と陽一だけでは絶鬼を倒せそうにない…。


無題


話題:おはようございます。
昨日の拍手4個ありがとうございます。昨夜、気になっていた深夜ドラマ観たよ。馬場ふみかがさらに綺麗になっていますやん。


あれ…単純に面白いかも。


復讐って、謎の仮面の人物からメッセージから何やらが送られてきて主人公の茜が復讐する話なのね。たまたま観た4話では3つ目の復讐してたけど。

劇中に登場するユーチューバーのここまちゃんのおかげか、めちゃめちゃ見やすい。
次回も観そうだわ。3つ目の復讐で夫のいじめ動画拡散したからなー。残り2つの復讐、なにやるんだろ。

しっかし、義母と夫…めちゃめちゃ感じ悪い。嫌なやつって感じ。妻に冷たすぎだろ。



悪夢見なかっただけマシでした。深夜ドラマの時間帯が微妙だったからと、ちょっと横になったのですがうっかりヒロシ戦記と信長のスマホを見逃す…。



今日はミニチュア鉄道大冒険最終回だから観ようかな。時々観ていたからか、シルバーレディが無事にゴール出来るか気になるところ。
この番組、声優が豪華なんですよ。井上さんと芳忠さんだし。


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