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season2 第6話(中)

数日後。御堂達は怪人と交戦中。


「また出てきやがった!どうなってるんだよ!!」
御堂はイライラしながら銃をぶっ放つ。


「たいちょー」

「なんだよ、いちか!」
「異界から人質を憐鶴(れんかく)さんが解放したから、こんなことになってんのかな…って」

「あいつは悪くねぇだろ!消えた人達をわざわざ異界に行って解放してんだぞ!!
…憐鶴のやつ、絶鬼を倒すためだけに『闇の執行人』になったのかなって」

「それ、ありそう」


御堂といちかは怪人を撃破。御堂は銃をしまう。

「だとしたら、憐鶴が狙われる可能性がめちゃくちゃ高い。
室長から聞いたんだが、鼎と憐鶴は重要なんだとよ。だから協力してんだよ、あの2人。まさか表と裏の人間が協力するなんてな」

「憐鶴さん、襲撃されたらそれこそヤバいっすよ!」


「あいつは頭が切れるから、なんとなく察しているかもな」



本部隣接・組織直属病院。鼎の病室。

「また来たのか、憐鶴」
「絶鬼の活動が活発化しています。それを知らせに来たのです」

「そう言われても私はまだ退院出来ないぞ…」
「わかっています。あなたを襲撃した怪人は絶鬼の手下・禍鬼だと判明しました」
「…いつ調べたんだ?」

「長官と西澤室長が調べてくれたのです」
「お前…わざわざゼノクから来たのか?」

「それは秘密です」


秘密主義か…。



ゼノクでは西澤が地下を探索中。するといきなり蔦沼と遭遇した。

「わ!わわっ!?長官!?」
「何驚いてんの、西澤。ずっと前から地下探索してたの…知ってたよ」


バレた!!


「隠し通路2つ見つけたのはすごいが…この壁の意味、全然わからなかっただろ?」

蔦沼は壁の色が違う場所を示した。あれは3つ目の隠し通路ではないのか?


「これはね、異界文字が刻まれてるの。ここは異空間ゲートなわけ」
「異空間ゲート?あの部屋のものとは違うんですか?」

蔦沼はすっとぼけたように答えた。
「違う場所に繋がるゲートだよ。この異界文字は憐鶴じゃないと解読出来ない。彼女の力なしでは行き来出来ないわけ。
ちなみにこのレリーフは本部と支部にもあるよ。地下にな」


「…泉憐鶴って、一体何者なんですか…。異界の人間?」
「違うよ。異界文字解読は僕が鍛えておいたの。
泉憐鶴の本名はわかっているよね。『御子柴紗綾』なの。
10年前にかくかくじかじかあって、名前変えたんだけどさ」

「憐鶴のあの包帯、特殊仕様ですよね。あれはなんで?」
「絶鬼に襲撃された後遺症を隠すためだよ。異界では元の姿になるんだが、どういうわけかこの世界ではとてもじゃないが…人前には出られない状態になっている。完全に元に戻るためには、首謀者の絶鬼を倒さなければならない」

「特殊請負人を作ったのって、そのため?」
「まぁ…そんなもんかな」


軽いなっ!!



鼎の病室では憐鶴が引き続き話をしてる。


「異界ではお前…元の姿だったよな。執行人をしてるのは全ては元凶の絶鬼を倒すためか?」
「そうですね。絶鬼を倒せば元に戻ると聞いたので」

「憎しみだけでは何にもならないというのにな…。憐鶴は復讐に取り憑かれている」
「…私はそろそろ行きますね」


「また倒すのか」
「絶鬼の手下が出ているんですよ。紀柳院さんは死んだと思い込んでいるようですが…」

「憐鶴、お前も気をつけろ。狙われるかもしれないぞ」
「わかっています」


憐鶴は病室を出ていった。
なんとなく背中が寂しく見えたのは気のせいだろうか…。
憐鶴は仲間らしい仲間がいないと聞いた。世話役の姫島くらいだと。

彼女はひとり、孤独にずっと戦っていたのか…。



都内某所。憐鶴は愛用の対怪人用鉈・九十九(つくも)を手に怪人もとい鬼狩りをしていた。


数が多い…!


憐鶴が孤独に戦う理由、それは周りを傷つけたくないことから来ていた。仲間なんていらないと。
だが仮面の司令補佐・鼎に会ってから→異界の件以降、憐鶴の中で僅かに変化が出始める。


「憐鶴さん!」
応援に来たのは晴斗と霧人。
「なんで来たんですか…」

「ごたくはいいから倒すの追いつかないでしょ!?
孤独に戦うのもいいけど…せっかく出来た仲間を頼ってよね!」


「仲間…」


私は独りだと思っていた。

本当はそうでないと知る。自分のバックにはいつも長官がいたし、姫島がいてくれた。


晴斗と霧人は援護する。
「霧人さん!そっちお願い!」
「了解」


憐鶴は油断してしまう。その時だった。禍鬼が突如姿を現し、彼女に囁く。

「見つけましたよ。執行人」
「お前は禍鬼…!?」
「あなたも終わりです」


禍鬼はナイフを憐鶴に突きつけた。刹那、晴斗が禍鬼に反撃。
「憐鶴さん!逃げてーっ!!」

「で、でも…」
「こいつは俺がなんとかするから早くっ!!」


憐鶴は晴斗に促されて逃げることにした。禍鬼は追うが晴斗のブレードの力に阻まれた。
晴斗の対怪人用ブレード・恒暁(こうぎょう)が発動。

禍鬼は圧倒的な力に圧され、やむなく退散することに。発動によるダメージはかなりのものだった。

「なんなんだ…あのガキ…強い……」



禍鬼はぼろぼろの姿で絶鬼の元へ。絶鬼は冷たい目線を向け、言い放つ。


「禍鬼、お前はもう用済みだ。失せろ」
「絶鬼!チャンスをくれ!くれよ!」

「却下」


絶鬼は手のひらを禍鬼に翳した。禍鬼は一瞬で業火に包まれ、消される。
それを遠目に見ていた裂鬼。


「絶鬼様、容赦ないね〜」
裂鬼はニヤニヤしてる。
「禍鬼は捨て駒だからな。裂鬼、お前も消されないようにしろよ」

「は、はい…」
裂鬼、怯える。


絶鬼の恐ろしさを垣間見た裂鬼なのであった。
私もいつか、消されるのだろうか…。


明日出かけますが


話題:ひとりごと
明日、おかんに誘われて出かけることになったのはいいのだが…金がない。
せいぜいダイソー行って買い物行って終了なんですが…。

ダイソー行けるだけの予算はあるんだけどね。ダイソーで余計なもん買わなきゃ大丈夫か。


本屋には行かないようにしよう…と言っても、日にち的にメージュ最新号が気になる。


もし、特撮特集でリバイス映画(ライブとデモンズのやつ)が載ってたら買いそうでやべーぞ。大二とヒロミさん載ってたら買いかな。

ましてや付録ポスターになってたら買いそうだわ。日向くん目当てかよ!ファンかよっ!!…リバイスから見てれば誰かしらは追いかけるよなーって。ゲトレも日向くん目当てで観てたら気づいたらハマってた。


アニメ誌…高いんだよねー…。1000円くらいする。痛手になりそうだわ。


雑誌だからタイミング逃すと後悔しそう。メージュの読者ページ、特撮ネタを書いてる人がいるからものすごくわかりみが…。



ライダー俳優目当てで連ドラ観るやつ。朝ドラは観ない。朝ドラ続けて観れないので。1週間振り返りもなんか無理。
最近?の朝ドラで個人的に奇跡的に観れたのはモネくらいで。でも観てたのはほぼ後半だけ…。


ライダー俳優が日曜劇場に出てると観るやつ、私です。下町ロケット以来ですよ、ライダー俳優目当てで日曜劇場観たのは。


冬ドラマはビッグタイトル全て微妙とかなんとか言われてるけど、キャスト的にはライダー俳優がけっこう出てるので個人的にチェックしてまう…。リバイス組、今期ドラマ地味に出てないか?大二は主要人物のひとりだし。
さくらもアウトサイダー出てるもんな〜。脇役だっけ?
大奥に出てた浜尾ノリタカ(脇役)はあまりにも狩崎すぎて、ドラマに集中出来なかったけどな…。浜尾さんは狩崎のイメージが強すぎるんだよー。


メディック主演の深夜ドラマ、最終回までに1回だけでも観れるだろうか…。
夫を社会的に抹殺する復讐劇だっけ。地味に気になっているのだが、時間帯が深夜なので今のところ見事に観れておりません。


ゲトレ、回が進むにつれて日向くんの演技が上手くなってきてんなーって。
ライダーでバリバリ鍛えられたのもあるんだろうけど、もうさ…スペードにしか見えなくなってる。

ハッカー役だから、地味に重要なポジションだもんな。
ライダー映画予告の大二は大二にしか見えないです、はい。


ゲトレ観てるとブラックジャックが読みたくなる現象。アニメ版でもいいぞ。昔、ゴールデンタイムにやってたじゃん。

ゲトレは闇医者ものなんで、ライバルのドクターキリコポジションやピノコポジションの人物が出なさそうなのがな…。
最初期待して見事に空振った。ライバルポジションはあの大学病院の院長か?エースと因縁があるくさいし。



これ、ライダー俳優の話になりましたがドラマカテゴリーにしておきます。

ダイソーで買うもん削ればギリ買えるかも。


season2 第6話(上)

異界で鼎が襲撃されてから数日後。本部隣接の組織直属病院の鼎の病室には馴染みの仲間達がいた。


「たいちょー、きりゅさん…死なないよね!?」
「傷は見かけ以上に浅かったから、大丈夫だとは思うけど…意識はまだ戻らないんだ…」

いちかと彩音は遠目に鼎を見てる。御堂はあれからほとんど付きっきりで鼎の病室にいた。


「鼎さんが襲撃されるって想定外だよ…。御堂さん、ずっと手を握ってるんだ」

晴斗は御堂を見た。よく見ると鼎の手を優しく握ってる。
「あいつに寂しい思いをさせたくねぇんだよ。…だから襲撃した怪人が許せない。なんの狙いで鼎を襲ったのか」

「きりゅさん死んじゃやだー…!」
いちかは泣きそうな声を上げる。


少しして。ベッドに動きが。


「勝手に殺すな…」

鼎の低い声がした。御堂は慌てて棚の上に置いてある、仮面を鼎の顔に着けようとする。
鼎は御堂から仮面を受けとると、呼吸器を外し手際よく仮面を着ける。

彼女はベッドから起き上がろうとした。御堂達が止めようとする。


「鼎、寝てなきゃダメだよ」
「寝てろって。傷口開いたらどうすんだよ」


鼎、なんとか起き上がるもそのままの体勢。傷のこともあってか、うまく動けないらしい。


「まだ退院までかかるんだから回復に努めろよ」
御堂が優しく声を掛ける。

「あ、あぁ…」



しばらくして、鼎はぽつぽつと話し始めた。

「襲撃された時…『終わりですよ司令補佐』と言われたんだ。あれは絶鬼の手下に見えたよ」
「あ…明らかに鼎を狙っているじゃねーか…」


「憐鶴(れんかく)は?」
「姫島と一緒に異界に行ったぞ」

「あいつも狙われそうな気がするんだが…」
「お前は人の心配しないで自分の心配しろよ」



異界。憐鶴と姫島はずんずん進んでいく。

「紀柳院さんが襲撃されてからそんなに経ってないのに、無謀すぎますって」
「逆に今ならチャンスかもしれないんです。敵は油断していますから」


憐鶴はあの場所へ来た。よく見ると転送装置のようなものを発見。

「装置には見えないですが…?」
「これをこうして…こう操作するのでは?」

憐鶴は石で出来たアナログな謎装置をいじる。すると森に変化が起きた。
森で眠らされていた市民が一斉に元の世界に転送されたのである。


「早く戻りましょう。次の主戦場は異界じゃない。私達がいる世界です」

憐鶴と姫島は異界を後にした。



異界に飛ばされた一般市民の恭平はやがて目を覚ました。


…あれ?ここは…街?


周りにも異界へ飛ばされた人達が次々目を覚ます。


長い夢でも見ていたのか…?頭がガンガンする。


目の前の風景は見慣れた街だった。戻ってきた…のか?よくわからないけど。



これを見て黙ってないのは絶鬼。


「おい、禍鬼。お前ちゃんとやったのか?
供物の人間が消えている」

「馬鹿な…!あの時紀柳院は刺したはずだ…」
「じゃあ紀柳院以外の人間だな。考えられるのはあの…『闇の執行人』、泉憐鶴かな〜?禍鬼、憐鶴を倒せ。完膚なきまでにな。
紀柳院は死んだはずだからねぇ」


絶鬼達は鼎が生きていることを知らない。



憐鶴は本部隣接・組織直属病院に来た。鼎の意識が戻ったと聞いてやってきたんだ。


「異界の人質は全て解放しました」
「解放出来たのか!?…痛っ…」

「紀柳院さんは大人しく寝ていて下さい。回復まで時間を要しますから」
憐鶴は鼎を寝かせる。


「人質を解放したとなると、異界よりもこっちの世界が危ないのではないか?」
「おそらく、次の主戦場は…私達の世界です。紀柳院さんは大人しくしていて下さいね。傷に障りますから」


憐鶴は意外と優しいのか?

異界の件以降、妙に優しくなっている。…気がする。



本部では定点カメラの映像を見ていた。2ヶ所の空間の切れ目がない!?

「北川、悪いなまた来て貰って。鼎が負傷して入院中だからさ…」
「いいんだよ。それにしても空間の切れ目が消えたって…嫌な予感しかしない…」

「敵がこっちになだれ込んで来そうな気がする…」
「監視は強化してるんだろ」
「そりゃあしてるさ。絶鬼は相当世界を滅ぼしたいらしい。最近地震…でかくなってるし」


地震と絶鬼は関係してるのか?…と半ば疑う北川元司令。


「紀柳院は大丈夫なのかい?」
「意外と傷は浅かったって。意識も戻ったよ」

「良かった…」
北川、安堵の声を出す。



世界の危機がじわじわと訪れようとしていた。


season2 第5話(下)

鼎達も異空間へ到着したが、場所は広い古びたトンネルの中だった。

「トンネル?憐鶴(れんかく)さん、これどういうことっすか?」
いちかが憐鶴に聞いてきた。
「本部の地下からここに繋がっているみたいですね。このトンネルは既に異界ですよ」


「お前、やけにこの異界に詳しいけど…一体何者なんだ。異界文字が解読出来たり、本部・支部・ゼノクの異空間ゲートも把握してる。
…憐鶴、お前怪人を殲滅する『闇の執行人』以外にも何かしらあるだろ」

御堂が詰め寄った。6人はとぼとぼとトンネルの中を歩く。張りつめた空気。


「ゼノクの地下で、この異界の文字を解読出来るようになったのは本当です」

憐鶴は手帳を見せた。そこには異界文字とひらがなの五十音対応表が書かれている。解読はかなり難しいのか、手帳はぼろぼろだった。


「それと…」

憐鶴は顔の包帯に手をかける。姫島は憐鶴にやめるように制止するのだが…。
するするほどいていく包帯。鼎といちかは一瞬とはいえ素顔を見ているため、びくびくしている。

やがて憐鶴の顔から首の包帯は全てほどいた。そこには至って普通の少し我が強そうな女性の姿が。


…どういうことだ?あの時見た素顔とは違う…。

いちかも似たような反応をした。
「ど…どど…どういうことなの!?あの時見た素顔と違う…」


「異界では本来の姿に戻るんですよ。どういうわけか。あちらの世界では重度の後遺症がひどくて、人前で素顔なんて到底あり得ませんが。私を襲撃したものの影響でしょうか」
「お前…だから頑なに包帯を外さなかったのか」

鼎は相変わらず冷淡。


「異界では制限がないので快適です。私はここの住人ではないんですけどね」


御堂は感じた。

素顔だけ見ると、憐鶴は闇の執行人には見えないんだよなぁ…。負のオーラはすごいけどよ…。
黒い制服のせいもあるんだろうか。ゼルフェノアにあんなロゴあるの、知らなかったぞ。姫島も黒い制服なあたり、協力者ってことを示してるのか。



長いトンネルを抜けた先には廃村があった。

「あやねえ、この村…誰もいないよ?」
「廃村だよ。昔の集落跡だ」


異界なのに妙にどこか現実世界とリンクしている風景。違うのは人間は誰ひとり住んでいないこと。


「憐鶴、市民を解放出来るヒントはわかるのか?」
「この世界は深い森が大半で、集落は僅かしかないことしかわからないですね…。今回はあくまでも一般市民の解放で来ていますから」

「呑気にしていて大丈夫なのかよ」
「この辺は怪人はいないはずです。むしろ危ないのは先に行った人達かも」


先に行った人達。晴斗のことか!?



一方、晴斗達はというと。なぜか洞窟に辿り着いていた。


「暁、やめときなって!罠だよ罠!」
「そうですよ、目的と違いますって」

粂(くめ)と三ノ宮が必死に止めようとする。晴斗も胡散臭げに思ったのか、入口だけ見て引き返した。


「なんか…怪人と目が合った気がする。中にいたかも」
晴斗の呟きに晴斗一行、全力ダッシュ。洞窟の中から怪人が数体出てきた。

「やばっ、追いかけてくる!」
粂はそう言いながらも冷静に弓矢で敵を射る。弓使いなだけに流鏑馬めいたものも得意。
晴斗と三ノ宮も銃で殲滅していた。


なんとか敵を撒いた晴斗一行。

「つ…疲れた…」
「あんたが余計なことをするからよ」

粂、ちょっとイライラ。



鼎一行は深い森の中へ。そこには眠らされた市民達の姿が。


「ここですね。囚われた人達がいる場所…早く解放しなくては…」
「憐鶴、どうすんの?」
御堂が聞いてきた。

「直に敵が来てもおかしくない…どこかに鍵があるはず……。転送装置みたいなものが」



異界に来てから既に3時間以上晴斗一行、鼎一行は迷っている。
市民解放の手立てもないまま。無事に戻れるかも定かじゃないのに。



本部・司令室。
宇崎はゼノクと連絡していた。

「なんか大変なことになってきたんだが…。あいつら戻れるの?長官。逆に敵が出なくなったのは何かあるのか?」
「紀柳院と泉を信じなさいな」


鼎と憐鶴を信じろと言われても…。



一方の鼎はなんとなく相棒の対怪人用ブレード・鷹稜(たかかど)を抜いてみた。


すると鷹稜に反応が。

「鷹稜が反応してる!」
憐鶴も相棒の対怪人用鉈・九十九(つくも)を取り出した。刀身は布に包まれてるが、強い反応を示してる。


「この先にあるかもしれないですね、行きましょう」
「きりゅさんと憐鶴さんが組むと強力じゃないっすか…」

「私は何もしてないよ。いちか、行くぞ」
「きりゅさん待って〜」


6人は2つの対怪人装備が示した場所へ。



晴斗一行もその光を見た。


「なんかあっち側光ったよね?今」

晴斗は恒暁(こうぎょう)を見る。彼の対怪人用ブレード・恒暁も僅かに反応していた。

「誰かいるのかな…あっち」

「行ってみましょう」
「え?行くの!?」



異界は異様に暗くなるのが早い。気づいたら日が暮れていた。

「暗くなってしまったぞ…戻れんの?俺達…」
御堂から不満が出始める。
鼎一行は森を抜ける寸前、周囲に敵の気配が。それも複数。


「いちか!鼎を頼む!」
「ラジャっす!」
「彩音は俺と共に戦え!」
「了解」

憐鶴は姫島に告げた。
「姫島さん、紀柳院さんをお願いします。彼女は戦えない身体だからね」
「承知しました」


怪人は何体いるだろうか。4体くらいいる。鼎一行は気づいていないが、その中に禍鬼がいた。
禍鬼は鼎の背後からナイフらしきもので刺す。小声で鼎に告げた。

「これで終わりですよ。司令補佐」


「…ぐっ!!」
鼎は突如、苦しそうな声を上げ、膝をついた。いちかは鼎の背中を見る。2回刃物で刺されてる…!

1つは脇腹付近、1つは背中を刺されていた。


「きりゅさん!きりゅさん!!」

いちかは必死に呼び掛ける。彩音は咄嗟に傷口を見る。出血してる…。早く止血しないと鼎が危ない…。


御堂と憐鶴は怪人を殲滅したが、鼎を刺した怪人を逃がしてしまう。
御堂は急いで鼎の元に来た。彼は鼎を抱き抱える。


鼎はなくなりそうな意識の中、こう言った。

「仮面を…外して欲しい…」
「わかった。死ぬなよ!絶対に死ぬんじゃねぇ!!」


御堂はそっと鼎の仮面を外してあげた。素顔の鼎はかなり苦しそう。大火傷の跡が痛々しい。
角度の関係でほとんど素顔は見えないが、呻き声をあげているあたり相当痛いんだろう。


「お前を助けるからな…!」

御堂は鼎の顔に再び仮面を着けてあげた。鼎の意識は朦朧としていた。
御堂は泣きそうだった。なんで鼎がやられないとならないんだよっ!!

彩音はなんとか応急処置で止血をしていた。
「このままだと鼎が危ないよ。…だって鼎を刺したやつ…まだいるんでしょ。一旦戻ろうよ」
「どうやって戻るんだよ…どうやって…」


そこに晴斗一行が合流。晴斗は鼎が刺された姿に衝撃を受ける。

「鼎…さん?」
「晴斗…いたのかよ。どうしたらいい?このままだと鼎のやつ…危ないんだよ。呼び掛けても返事がない。意識が朦朧としてんのか、意識がないのか…」


憐鶴は突如、鉈・九十九を地面に突き刺した。

「ここは森の外です。戻れるかもしれない」
「何言ってんだ…?憐鶴…」

御堂はわけがわからない。

憐鶴は姫島にある注文をした。それは顔から首に包帯を巻いて欲しいということだった。

「元の世界に戻れる場所は限られてます。九十九が反応したのはこの場所でした。
姫島さん、顔のシルエットが綺麗に見えるようにお願いしますよ。急ぎで悪いですが」

晴斗一行は何がなんだかわからない。なんでわざわざ憐鶴が包帯を巻いて貰っているのか、わからないまま進んでいる。


憐鶴の鉈・九十九は剣へと変化した。そして空間に切れ目を入れる。

「早くこちらへ。今は紀柳院さんを助けることが優先です。命に関わりますから…絶対に死なせない」

憐鶴の指示の元、空間の切れ目から次々と晴斗達が出ていく。最後に憐鶴が空間を閉じた。
憐鶴は空間を閉じる寸前、禍鬼の姿を一瞬見る。禍鬼は嘲笑っていた。


こいつが紀柳院さんを刺したのか…!



元の世界になんとか戻れたが、場所は本部のグラウンドだった。

あの森の外が本部のグラウンドと繋がっているんかい!?


御堂は急いで本部隣接の病院へ鼎を運ぶ。お姫様抱っこのように彼女を抱き抱えながら。

助かってくれ…!こいつを失いたくねぇんだよ!!


「鼎!起きろ!返事しろよ!!」

病院に搬送された時には鼎の意識は不明だった。憐鶴は慌ただしい病院内で晴斗と彩音・いちかにこんなことを言う。


「紀柳院さんを刺した怪人の姿を見ました。絶鬼の手下です」
「手下ぁ!?」

「暁くん、声大きいっす」
いちかは冷静。
「最初から彼女を狙っていたのかもしれません。紀柳院司令補佐を。もしかしたら私も狙われているかもしれない…!」


「きりゅさん…助かって欲しいよ…」



病室では御堂が鼎を見ていた。緊急なので仮面は外され、呼吸器を着けられている。

「起きろよ…。頼むから起きてくれよ…」
御堂は祈るような気持ちで鼎の手を握っていた。


なんで鼎が狙われないといけないんだよ…!


橋崩壊

話題:今日見た夢
ものすごい生々しい夢を2つ見たんですが。悪夢レベルのやつ。



1つ目はふたりはプリキュアの最終回みたいな内容だが、バッドエンド。
なぎさとほのかがそれぞれ川の対岸にいて、間には大きな橋。2人はラスボス倒して平和が戻った!…と橋を渡るんだけど、橋の中央付近からいきなり崩壊。橋はアーチ橋で石で出来ていた。

危うく2人は川に投げ出される寸前。
川にかかる橋はそこしかない。橋が崩壊した瞬間、ほのかが川に投げ出されたんだけどなぎさが助けたんだよね。


なんか後味悪い感じだった。ラスボス倒してこれかよと。



夢2つ目は自己満小説の主要人物、鼎さんが出てきた。


場所はわからないんだけど、鼎さんが背後から何者かに2回刺されて出血→御堂が鼎を抱き抱える→鼎は仮面を外してくれと懇願→御堂、外してあげる→少しだけ御堂を見た直後、意識朦朧に→必死に呼び掛けるも意識朦朧のまま→周りにいた仲間も止血をするんだが、鼎は起きない。

憐鶴は鼎を刺した怪人を突き止めるべく、対怪人用の鉈を出す。鉈をいきなり地面に突き刺して、剣に変化。
憐鶴は顔の包帯を自ら外して本気モードになったんだけど、素顔は至って普通だった。ちょっと我が強そうな感じ。


御堂は鼎の顔に再び仮面を優しく着けてあげる。…で、憐鶴に「こいつを助けてくれ!」と言ってる。
憐鶴はひとり、鉈から変化した剣を持って行ってしまう。…って内容。


何が悪夢かって、明らかに鼎さんが出血多量で死にそうになってたのがな…。
そこだけサスペンスドラマ風だった。

小説に使えそうではあるが、なんかだかな〜。鼎さんがひどい目に遭うの、なんなの…。


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