夜:「来月の七月七日は械兄様の誕生日…」
海:「あぁ、また…地獄の日々が…」
械:「…人の誕生日を不吉な事みたいに扱わないで下さい、海夜」
海:「多いに不吉だと僕は思います。去年は確か…『ファラリスの雄牛』と短冊に書いたではありませんか。その前は…『魔界七種神器』とかほざいていた覚えがあります…」
夜:「…」
械:「それを言うなら、あのド腹黒魔王作者も『良いなぁ…拷問道具。けど、家に飾れないのが残念。あぁ、この際…本の山に埋もれていくのも一種の拷問。決して私は味わいたくないけど』なんて、長い独り言を呟いていましたよ…」
夜:「(本に埋め尽くされていく拷問って…)」
海:「械兄様、ド腹黒魔王作者の思考回路はたまに理解不能なので気にしないで下さい。アレの今の状況といえば、小説執筆の為に辞典という辞典をテーブルに広げつつ漢字検定の勉強しているんです。『そんなんで頭に入るか』と、酷くツッコミ入れたいのに…集中力が半端なく…」
械:「…要はツッコミにくいんだ」
海:「えぇ。あの集中力何なんですか…」
夜:「隗斗の得意分野とも言える…療法。あれ、最初目にしたら恐い物あるよね」
紅い桜が夜闇の中で、ひらり、はらりと舞っている。
ある者は『狂い桜』と呼ぶ様になった。何故、狂い桜という異名を付けたのかは植えられている土地にあった。
大昔から、この土地は吸血鬼が棲んでいるとされているからだ。
一切混じりっ気のない純粋な血を引く者達。大きな桜の木は吸血鬼が棲むとされる一族の庭に聳え立っていた。
だから…『狂い桜』だと言うそうな。
「私達一族には深い歴史があるのね…」
私こと、神崎 漆幸(かんざき うるさき)は一族に伝わる歴史書を閉じた。
神崎家は唯一正しき、純血の吸血鬼一族。初代姫神こと『神崎 魅羽』の血を引き継いでいる。
つまり、私で六十代目になる訳で。
何も女だけが姫神として崇められていた訳じゃない。私の先代なんて男性だったんだからね。
間接に説明すれば、神崎家の他にも純血の吸血鬼一族は存在していた。
それが…『神崎 魅羽』の夫である『御月 冬羅』。
と、まぁ…特殊な家系と云えば特殊なのだ。
「昔とは随分変わったわよね。祖父様…」
窓から射し込む月明かりを眺め、私は幼き記憶を遡るのであった。
はーい、こんばんは。
一ヶ月ぶりぐらい?
『四十八歳で掘られました』を更新致しました。
これから展開を起こしていくのですが、深李さんを愛でてくれる方々が現れたら嬉しい限りで御座います。
四十八歳で、親父で、童顔、身長181センチあるのに身分証明書と友達。
今の悩みは二回り下の爽やか男性に尻を狙われている事と神様に決断を迫られている事。不幸体質に更なる不幸を重ね、哀れな親父のお話。←親父を二回言う…
母親は七十過ぎてる筈なのに、そうに見えない妖怪ババア…←
妖怪ババアなだけに四十八歳の息子が居ると教えたら皆が固まる。
低身長、ド腹黒、ド鬼畜女という異名を持つ深李の…お母様!(笑)
本当、隗斗にしては異例なくらいの濃いキャラ達だと思う。
自分で思う事態、彼等は素晴らしい個性を出してくれるに違いない!!!
『罪と囚シリーズ』のネタバレ話。
『罪と囚シリーズ』は資料を揃えて執筆している物語です。
神話好きの隗斗さんは、ギリシャ神話や日本神話の資料がやたらと多い。
祝詞も資料の一つであり、般若心経もある意味で資料化しつつある。←
天使の資料を頼りに、有名所な四大天使・七大天使を題材にしました。
いや、揃えているのに使わないと宝の持ち腐れだし…
悪魔の資料も軽く、ね。
調べて頭の中に入れてあります。
去年からスタートさせてる訳だけど、大好きな物を物語にするって凄く充実した楽しさがあるの…
試行錯誤しながらキャラを動かすのは楽しい(^^)
例えば、ウリエルの性格を考えた時…こいゆう感じだったらどうだろうとか。ミカエルの性格は根本的なイメージを覆しつつ、長としての格もあるという部分を付け足したり。
意外な所で、キャラの個性を活かしています。
けど、ミカエルみたいな人が居たら…隗斗はまず冷たくあしらいます!!!
だから…
皆もミカエルをね。
ウリエルみたく、地に埋め込んでいいのよ!←おいっ
あぁ、早くセリデュクとハヅキの馴れ初め書きたいな(*´∇`*)
ゼウダーとウリエルの悲しい物語だから…(ミカエルのせいで悲しい物語になっているかも不明だけど)
臆病なハヅキを書きたい。