クリスマス。
それは、家族で過ごす日の事。
流:「知っていますか?クリスマスは、あのド腹黒魔王作者にとって苦痛の日って…」
羅淡:「…えっ!」
末羅:「苦痛の日?」
流:「えぇ…苦痛の日です」
そんな、ニッコリと楽しそうに言わなくってもよくありませんか?
樟葉:「隗にとって、クリスマスは苦しむ日なんだよ。甘い物地獄という…」
羅・末:「「(で、出た!!!爽やか鬼畜野郎代表取り締まり役。否、会長?)」」
ギ:「その危ない物を終え。何を楽しみにしているか解らないが、息子に悪影響だ」
盈:「樟葉さん、それって…」
蹄夜:「盈…そこは触れないであげような」
蹄世:「あれだけは触れてはいけないよ」
流:「(察知が早いですね…)」
爽やか鬼畜野郎代表取り締まり役と言っても過言ではない樟葉さん。
彼に一度でいいから、優しさという欠片がないのか問いたいと思う羅淡と末羅。
ハ:「って、何で僕達まで来る羽目になったんだろう…」
ゼ:「それはだなぁ…」
樟葉:「ド腹黒魔王作者の陰謀ですよ。魔界帝国司令官を犯すという設定で…」
流:「(ちょっと!!!爽やかな笑みを浮かべて貴方は何を言っているんですか!!!
内心焦る流。
周りは固まるしかなかった。
そして、樟葉に会話させようとしたド腹黒魔王作者を恨む。
ゼ:「危ない発言は禁物だぞ…」
羅・末:「「(爽やかな笑みを浮かべて、爽やかに言える樟葉さん凄い…)」」
盈:「(後ろで剣を持った大天使様が、鬼だけど…)」
ハ:「(樟葉さんの顔は見ないようにしとこう。だって、母様が怖い…)」
クリスマスなのに。聖なる夜なのに、樟葉の後ろからは黒い気を漂わせた鬼がいた。
流:「樟葉、冗談も大概にして下さい。いくらなんでも…幼い子には悪影響ですから!」
樟葉:「…はぁ。仕方ないですね。流が言うなら、今年のクリスマスは幼い子の為に夢を失わせないであげます」
ギ:「そうしてくれると、有り難い…」
羅淡:「…」
末羅:「(樟葉さんにとって…クリスマスって何なんだ?)」
樟葉:「私にとってクリスマスは、そこら辺のお手頃な者を殺戮同様に体で犯すという事です。クリスマスは一夜限りなので、後腐れなく捨てられますし。ですが、一番の萌えは隗斗が甘い物で酔った姿ですかね…」
羅淡:「(鬼畜野郎)」
樟葉:「これだけは、逃せませんね。あのド腹黒魔王で無愛想な隗斗が甘い物を食べたら酔うなんて誰も予想つかないでしょうから。私の萌えの特権です」
最早、この人の“特権”は間違っている。