水を、空気を、顕している様な透き通る白い髪。
闇とは少し違い、吸い込まれる紫暗色の瞳。強く、強く、抱き締めてくれる腕…


彼の全てが俺のモノになればいいのにって、心の中で微かな独占欲が生まれる。


ほんの幸せ。


甘く、苦い、恋の味…


「戯音…」


小さな声音で愛しいアイツの名前を口にする。