いい加減に『血の旋律シリーズ』第四章のイメージイラストを描かないと思い、下書きしてみました。
これから夕食準備なので…
ペン入れは、夕食準備が終わってから。
大雨の中で啼き叫んだ。
もう、幸せだった時間には戻れない。
貴方は俺を堕としたんだ…
アナタという…
――…甘い、罠に
何故、そうまでして…
絡め、堕とすのだろう。
幸せだった時間は戻らない。
貴方が俺を絡め、堕とした日も酷く降り続く大雨だった。
自分の気持ちに偽りを誓った…
そんな、大雨だった。
『血の旋律シリーズ』完全スピンオフの物語…
『血籠の結ニ』。
本編にはなかった苦く、切ない物語が今。
誰が物語のヒロインかは、読んでからのお楽しみに!!!
血籠の結…
絡められた日々を記憶する。
貴方に抱かれ、心が痛くなりました。
戻せないなら…
堕ちて下さい。
深い、深い、闇の底へと…
――天神界・光皇城・玉座
「迥、見合いをせぬか!?」
天神界レイに聳え立つ光皇城の玉座に座る男性が、唐突な投げ掛けをしてきた。
銀糸の髪をした男性が、ぽかーんとする。
「み、見合い?彩夜…」
「ソナタも良い年齢だ。ここは、一つ契りを交わす相手を探すのも悪くない…」
フワッとした微笑を浮かべる彼の瞳を見るなり、顔がひきつる。
この男は、迥が忠誠を誓った姫神の伯父にあたる。しかも…同じ年齢なのだから余計に断りにくい。
「僕、契り交わす気ないよ…」
「そうか。勿体無いなぁ…海王自ら『我が娘と見合いをさせたい』と…願い立てられたのだが…」
「弥梨様から!?」
「あぁ…」
海王 弥梨と云えば、美しき海龍。その弥梨の娘である輝は天神界三代女神の一人だと噂。
「美しき、海王を怒らせたくはないから…断りはしなかったんだが…迥が契りをかわしたくないなら仕方ない」
「ちょっ、待って!見合いする…見合いするからぁぁぁっ」
「してくれるのか…」
「うん…」
†††
迥と輝の出逢い編も書きたいなぁ…と思って序章的な感じで、何年か前に書いた小話。
何時かは番外編で書く予定入っています。