スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

オリジナルゲームのためのメモ

何かゲーム化したいと思ったらしい。
メモなんかは追記より。長ぇ。
▼追記

小話:お正月in天界

「あの……零?それは何?」
「あおくび大根」
抱きついてすりすりしながら、赤い瞳をマブに向ける。
“あおくび大根”と零号は言うが、そんな雰囲気を醸し出しているのはぶっちゃけて顔だけである。話を聞けば、天長からのお年玉だというし……天界がわからなくなる瞬間だ。

ここは零号の家。
その幼い風貌(本人に言ったらタダじゃすまない)にも関わらず天使の軍を率いる隊長の家にしては、そんなに豪華でもないし贅沢の限りを尽くしたともいえない。
むしろ、人間界のマブの家とほとんど変わらないつくりと言ってもおかしくない。
居間に掘りごたつがあって、こたつの上にはみかんがあって……平凡な家庭だ。
「いらっしゃいませ、マブさん。ごゆっくりどうぞ」
さらにそこへエプロンをつけたスピリナがいれば完璧に……。


―――完璧に天使隊長の家じゃない。


そう思ったが、半分はやさしさで出来ているマブはあえて黙っておいた。
「マブ君は、みかん食べる?」
「いや、お構いなく。僕は持ってきてますから」
こたつの横に置いてあった紙袋から、マブが取り出したのは。
「何、それ」
「みかんシャーベット」
蓋をあけて、付属の木のスプーンを使ってしゃくりと口に運んだマブが答える。
「暖かいこたつで冷たいシャーベット。まさに天国だよね」
感慨深げにマブは言ったが、零号は何処か不服そうに。
「邪道」
言うと、“あおくび大根”を抱きつつ起き上がり、置いてあったみかんを剥いて食べ始める。
そこでマブは改めて“あおくび大根”の全体を見る事ができた。


それはあおくび大根の顔が貼り付けられただけの太い棒状の抱き枕(?)だった。


「何だコレ?!」
あまりの形状の単純さに、マブは思わず叫んでしまった。
「だから、あおくび大根」
「これのどこが“大根”なんだよ!!零も少しは疑えよ!!」
「アイツはそうだって言ってたけど?」
怪訝そうに問いかけてくる零号に、マブは疲れたように項垂れた。
「……今度僕の部屋からそれのぬいぐるみ持ってきてあげるよ」

 

 

 

 

おまけ:
「天使長」
「何?」
「あの……零にあげたって言うあの抱き枕(?)の事ですが」
「あぁ、あれね。最近人気だって聞いたあおくび大根をモティーフにしてみたんだ。可愛いだろ?」
「……顔だけしかあってませんよ、アレ」
「え?」
「だって、ホラ(写真手渡し)」
写真に写っていたのは、椅子に立てかけられたあおくび大根(本物)のぬいぐるみだ。
これはさくらSDと言う種類のモノだと、マブは補足する。
この口ぶりからすると、まだまだあおくび大根は沢山ある様子である。

「………………………………」
「ね?」
マブが問い返すと、天使長は黙ったまま写真に手をかざす。
「………………………………(ぼっ/写真燃やし)」
「あーーーーー?!」
「マブ君。これ零号には内緒ね?」
「え、でも」
「いいね?(にっこり)」
「……はい(怖ッ;;)」




天使の頂点に立つ割に零号が怖い天使長。






◆零号は人工天使。
魔女や魔界の者、時々人間へ裁きを下すために出動する天使の軍の隊長。
人工なのでこれと言った感情などはなし。だけど最近何かに目覚めてきた。
「マブ」と言うのは零号のオリジナル。と言っても彼は立派に人間。天使長が何か型を欲した時に目をつけられただけの普通の男子高校生。
零号と対になったことで普通の男子高校生の運命から離れていくんですけどね。

◆初期の零号とマブは険悪通り越して殺す側殺される側のレベル。
お前さえいなければ、と思うのは実はマブの方。何せマブは零号=自分のコピーと知らないから。
世界が終焉を迎える前日、いつものように過ごしてたマブは零号の保護者である「零号の姉(実際は保護監督をする立場であるだけの存在)」の女性天使にひとりだけ天界へ保護。
そこからマブの地獄は始まった、的な。

前の記事へ 次の記事へ
プロフィール
蒼天さんのプロフィール
性 別 女性
誕生日 7月14日
血液型 A型